先日、Z会エクタスという栄光ゼミナール系の塾のチラシが入っていました。
オモテに、「筑駒・御三家・駒東に70名合格!」の文字がバーンと大きく書かれていました。
在籍者数はわずか125人。
合格率56%、とありましたが、筑駒と御三家・駒東は併願できるのでダブルカウントされているかもしれません。
ちなみに御三家だけでカウントした合格率は42%。
(御三家合格者は、男子45人、女子8人)
御三家合格率でみると大手塾の2~3倍と高い。
少数精鋭で、出来る子を集めて志望校に特化した指導を行うというのがこの塾のコンセプトのよう。
しかも「筑駒・御三家・駒東」に特化しています。
チラシをめくって裏の面を見ると、新小1から新小6の新年度コースの紹介でした。
一番の特徴は、新小1から新小3対象の講座があること。
普通のコースではなく、「筑駒・御三家・駒東」を目標とした講座です。
低学年向けの診断テスト(無料)の告知がありました。
「筑駒・御三家・駒東」合格を目標として低学年の現段階で求められる力を診断
それってどんな力なのか。
小1や小2の段階でわかるものなのか。
この段階でその力がないと合格できないのか。
疑問がわいてきます。
新小3の筑駒合格準備講座を受講するには、この診断テストで算数の偏差値64以上、国語の偏差値は60以上が必要、と小さい字で書かれていました。
全くレベル感がつかめません。
少数精鋭塾なら生徒数が非常に少なく、偏差値を出しようがない(ブレが大きすぎる)はず。
新小4と新小5向けの筑駒合格準備講座の案内もあり、ユニークだと思ったのが、参加の可否はテストではなく「初回の授業体験をもとに判断」するとしている点。
新小1も、無料の「プレスクール」に参加することからスタートするとありました。
授業で問題を解かせたりして、その様子をみればわかるものなのか。
このエクタス、子どもが中学受験したときに講座を受けさせようと真剣に考えた先でした。
教室が少し遠いのと、小5・小6のスケジュールが思ったよりもはるかにタイトだったのであきらめざるを得ませんでしたが、最難関校に特化した授業が行われている印象をもっていました。
以前、エクタスの先生に聞いたことがありますが、新小1生の4割以上が私立・国立小に通う子(!)だそうです。
実際には、入室については小学校受験組が有利ということはなく、6年後を想定したときにトップレベルまで学力を伸ばせるかという点で、専門の講師が授業の様子から判断している、という。
子どもの学習に対する意欲だけでなく、見たことがない問題、できなかった問題にどう対応するかその様子を見るのだと。
具体的には、授業の中で、すぐ諦めたりしないか、視点を変えて考えることができるか、話を聞いてすぐ修正できるか、そして質問できるか。
授業を聞いて自分から質問できたら、ものすごいこと…。
質問できるということは、興味関心と問題意識をもって、自分なりの考えをもっているということになります。
「お受験」して小1からエクタスに子どもを通わせる家庭があり、小学校に上がるときから、中高一貫校とその先を見据えている…。
驚きはしませんが、単純に「すごいな」とは思います。
(参考)