先日、SAPIXの新聞広告が出ていました。
内容は、合格した学校の名前と合格者数の数字がバーっと並んだものでした。
よくみると、学校名と数字の大きさを変えていました。
一番上の段に一番大きい字で目立つように並んでいたのが、
開成、麻布、桜蔭、女子学院 でした。
この4つの学校の合格実績を一番アピール、つまり塾として一番力を入れていることを物語っていました。
2段目と3段目は少し小さくなり、以下の学校(16校)が並んでいました。
2段目:
筑駒、聖光、栄光、慶應系(普通部、湘南藤沢、中等部)、雙葉、フェリス
3段目:
駒東、武蔵、早稲田系(早稲田、早大学院、早実)、渋幕、渋渋、豊島岡
偏差値順でもなく、合格者数が多い順でもなく…。
五十音順でもありません。
いわゆる「難関校」がずらりと並んだ形で、塾がアピールしたい順番ということだと解釈しました。
4段目以降は更に字が小さくなり、33校が3つにわけて記載されていました。
海城、筑附、鷗友、広尾学園などはここに含まれていました。
早稲アカの合格実績の並び
HPに掲載されている順番は、
・御三家中(6校)
・早慶中(6校)
・筑駒
が大きく掲載されていました。
御三家合計の合格者数が大きく伸びたこと、早慶中の中では特に、早実と早大学院の合格者数が「日本一」であることが強調されていました。
ここがセールスポイント。
上に続くところでは、少し字が小さくなって、以下の8校が並んでいました。
筑附、駒東、渋幕、渋渋、豊島岡、浦和明の星、栄光、浅野
この辺はサピと違うところで、例えば聖光やフェリスは入っていませんでした。
塾により、実績をアピールしたいところが違うというのは塾の特徴(どこに重点を置いているか)を表しているように思えます。
また、実績が顕著に伸びている合格校がわかります。
サピの方は「御三家」というくくりでは見ていなくて、「開成、麻布、桜蔭、女子学院」がトッププライオリティであり、メインのターゲットとしていることが明確です。
各校の合格者数に対する塾の合格者数の割合を見てみると、サピは上記4校のうち、「開成、桜蔭」の合格者シェアが6割を超えており、両校では絶対的な強さがあります。
サピ生のうち上記4校の合格者の占める割合は11.7%(偏差値換算で62以上に相当)でした。
(開成元校長の話が参考になる)