子どもが中学受験したとき、大手塾(サピ)に通っていました。
小6後期になると本番を想定した演習が本格化し、週2日の平常授業と土特に加え、日曜のSSが開始しました。
その合間をぬって家で志望校の過去問演習を行い、また各種の模試を受けることで実戦力を高めていくというカリキュラム。
2月の入試日までの日程表を作り、学校、塾、テストや模試、家庭学習などの全ての予定を書き込みました。
過去問は本番と同形式でやり、1回(1年分)あたり半日がかりなので(解く時間プラス採点及び復習)、これが約20~25回分(本命校が10年分、その他が5年分など)。
そこに学校説明会を加えると、平日、土日、祝日がほぼ全て埋まりました。
休みがない…
小4、小5のときに本人が説明会に参加しなかったため、小6の極めて多忙な時期に時間を取られたのはかなりの痛手でした。
説明会に出ていろいろ見たり聞いたりして、本人が「絶対この学校に行きたい」と思えたことは非常に大きなプラスでしたが、もっと早い段階で行くべきでした。
わずかに残されたスペースは他塾の模試を入れることにし、別の大手塾の学校別模試を受けました。
結論から言えば、これは受ける必要はありませんでした。
理由は、「本番よりも難しい」難易度で、参考にならないと思ったこと。
特に算数は半分以上が「捨て問」レベルで、全体の平均点が3割…。
何でしょうか、これは。
算数小僧の息子が木っ端みじんに砕かれて、暗い顔をして帰ってきました。
自信を失っただけで何も得るところはありませんでした。
親は、全く気にしませんでしたが、時間がもったいなかったという点で悔いが残りました。
完全な作戦ミス。
塾を批判したいわけではありません。
塾にしてみれば、出来るだけ難しくしておいて、「こうした問題を解けるかどうかが合否に直結する」「ついては当塾の志望校別対策講座でしっかり鍛えよう」という流れにつなげたいわけです。
受験料が無料のケースもありますが、タダほど高いものはない。
かなり仕上がっている場合には使えると思いますが、我が家には当てはまりませんでした。
我が家の場合、殆どの受験生が出来ない難問を解く力を付けるよりも前にすべきことが山積していました。
小6後期の時間は極めて貴重です。
その使い方については、親がもっと気を付けるべきだったというのが教訓です。