首都圏では、1月の千葉入試が進み、難関中受験の前哨戦最大のヤマ、渋幕1次入試の結果が出ました。

 

大手塾の合格速報も日々アップデートされています。

(現在、某塾が他を大きく引き離しリード中)

 

このブログで何度か書いていますが、渋幕が注目されるのは、首都圏の共学進学校トップであり、男女御三家を含む難関中受験生が1月に受ける代表的な学校として定着してきているからでもあります。

 

 

  直近5年間の受験者数

 

2020年以降、2024年までの推移は次のとおり。

 

男子:1441→1158→1208→1282→1377

女子:617→503→589→616→592

 

2020年から2021年にかけて受験者が大きく減っているのは、感染症の影響が考えられます。

 

当時、感染症のリスクなどから、学校までの通学距離を考え、東京・神奈川の受験生が千葉や埼玉入試の併願を絞り込む動きがありました。

 

2021、2022、2023年と少しずつ回復し、ようやく以前の状況に戻ってきた印象。

 

 

  直近5年間の合格者数

 

同様に、合格者数の推移をみると、次のとおり。

 

男子:464→502→461→515→508

女子:166→180→190→189→157

 

5年間の平均が男子490人、女子176人。

 

平均と比べると、今年の合格者数は男子は少し多め、女子は少なめ。

 

合格者数の合計は、今年は665人、過去5年間の平均は666人でしたので、平均並といえます。

 

1次の募集定員は215名ですので、定員の3倍強の合格者を出していますが、過去5年間見ると、年により変動ありますが3倍前後なので大きな変化はなし。

 

定員を超える450名程度は他の学校に向うものと想定されます。

 

入学金の一部は2月3日まで延納可能で、2月1日から始まる入試の結果をみて対応することができるのは、保護者からすると有難い。

 

  平均点

 

2024年の受験者平均点と配点は以下のとおり(350点満点)。

 

国語:59.1 /100

算数:37.7 /100

社会:41.6 /75

理科:31.2 /75

4科:169.7 /350

 

御三家など難関中受験者が多く受けている試験において、全体の平均点が5割を切る中、特に算数の平均点は3割台で、高難度ということが改めてわかります。

 

合格者の最高点275、最低点185合格者平均203.9

 

合格者の科目別の平均点は次のとおり。

 

国語:64.6、算数:54.9、社会:46.4、理科:38.0

 

受験者平均と比べると、算数と理科で大きな差が付いている形。

 

例年以上に算数の出来不出来により大きな差が付きました。

 

算数の最高点は100点(満点がいた)…。

 

これだけみると算数勝負のように見えますが、平均点がここまで低いということは、多くの受験生ができていないわけで、算数が突き抜けている一部の層を除けば、逆に差が付きにくいともいえます。

 

全科目ともかなり難易度が高いので、不得意な科目があるとそこが大きく足を引っ張り、致命傷になりかねません。

 

例えば、国語については、平均点が6割台で配点も大きいので、ここで落ち込んでしまうと他の科目でカバーするのが非常に苦しくなってしまいます。

 

社会の平均点は理科よりも10点も高いので、ここで取りこぼすと厳しいです。

 

4科目万遍なく高いレベルにないとこの学校は突破が難しいことに変わりがないと思います。

 

受験者数は感染症蔓延前のレベルに戻った一方、合格者数は大きく変動しておらず、上位層の状況は比較的安定しているように見えます。

 

学校の難易度としては「相変わらず難しい」…

 

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