以前ブログで、子どもの中学受験の勉強を見るとは、教えることを意味しないということを書きました。

 

子どもに「教えて」と言われても、「うーん、わかるかなあ

 

4年生までだったら、プリントを読み、参考書や解説した物などを読み込めば何とかなるかもしれませんが、親は何かと忙しく時間を取るのが難しくなり…。

 

受験生とはいえ小学生の子どもなので、自分が置かれた状況を把握し、やるべきことを考えて計画し実施し、それを振り返ることはまだできません

 

やりたいことや好きな事はやるものの、苦手なことやつまらないと感じていることはなかなか手が付きませんでした。

 

理由は簡単で、やってもイマイチ分からないし出来ないので一向に楽しくないから。

 

楽しくなくても歯を食いしばってやらなければいけない、克服しなければいけない、と思えるほど精神的に成熟していませんでした。

 

中学受験は受験科目の総合計点の勝負なので、極端に出来ない科目を作ってしまうと勝てないと思います。

 

そこで親の出番で、子どもの勉強の「管理」が必要になるのですが…。

 

苦手になってしまったものに正面から向き合い、取り組ませるのが一苦労。

 

本人の気持や意識を変えない限り、ただ机に座らせるだけでは何の意味もありません。

 

一方で、得意で好きな科目については、本人に任せておけばいいというものでもありませんでした。

 

自分で興味をもってどんどん進んで行けば問題ないようにも思えます。

 

ところが、子どもは家庭学習の課題となっている問題を「解いて終わり」だと思っていたので、間違えた箇所の確認や解き直しをなかなか定着しませんでした。

 

また、大人と子どもでは時間の感覚が違うということを感じる場面もありました。

 

本人としてはこれ以上できないくらい迅速にやっているつもりでも、大人の目から見ると、モタモタして、切迫感なくノンビリやっているように見えました

 

「早くしなさい」と何度言っても、全く通じませんでした。

 

これは認識すべきでした。

 

本当は、どんな科目でも自分のペースで「楽しく学ぶ」ことができるような環境を作れれば理想ですが、「締め切り」までに仕上げなくてはいけない中学受験においては、かなり難しいのが現実。

 

勉強なんて自分でやるもので、「勉強の仕方」は誰かに教わるものではなく、自分で考えて工夫するものだというのが持論ですが、中学受験には当てはまりませんでした。

 

受験生である子どもが自ら考えて実行するには限界があるので。

 

そこでポイントになるのが塾の活用

 

「塾の授業」があり、塾のテキストやプリントがあるので、授業でやったことを家庭でいかに「消化」=血肉化できるかがカギ。

 

そのためには塾の授業に集中し、「いかにその場で理解してくるか」ということがとても大切になってくるのですが、「授業の受け方」が難しい。

 

板書を写して終わりではないので。

 

息子によれば、クラスでは算数などでは先取りが普通になっていて、授業中の感じから、その単元の内容を初めて聞く子はほぼいない状態だったと言います。

 

そうだったとしても授業中に全てを理解できるわけではなく、その前提で家庭での復習と演習による修得が分かれ目になると考えます。

 

家庭での勉強の進め方と親のフォローについて悩みをもつ家庭もあると思います。

 

以下の本も参考になります。

 

 

 

 

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