す中学受験「塾」の最新事情についての記事で、首都圏の難関校受験はSAPIX一強だとするものをよく見かけます。
受験情報誌の編集や中学受験模試の運営などを行う複数の中学受験関係者によれば、難関校受験においてはSAPIX「一強」であり、「寡占」に近いという。
このブログでも何度か書いていますが、SAPIXのカリキュラムが優れているというのもありますが、難関中を志望する生徒が集まってくるため、難関校合格者数が一番多くなり、それがまたレベルの高い生徒を引きつけるという、「循環」が起きていることが大きいと思います。
募集の空きがなく希望する校舎に入れないという事態は現在ほぼ解消しています。
小1から通わないと入れなくなるというのは都市伝説。
但し、小3冬からでは入塾テスト基準点をクリアできない、あるいは上位クラスでスタートできないことを心配し、低学年からスタートする家庭があるのは事実です。
それが「主流」だとは全く思いませんが。
先の関係者によれば、難関校合格への最適ルートは、SAPIXと少数精鋭型の塾の2ルートに分かれるという。
難関校特化型の小規模な進学塾として具体的に挙げていたのが、グノーブル、エルカミノ、希学園の3校。
実はこれ以外にも、エクタスや算数塾のフォトンもありますね。
首都圏での実績は未知数ですが、ルータスも注目されます。
ブログで取り上げたことがありますが、いずれも難関中合格率ではサピを上回ります。
中受関係者によれば、「SAPIXの小学6年生の在籍者は6000人を大きく超えており、大きい校舎だと10クラスに分かれるが、必然的にクラスの上下移動があるため、生徒によってはクラスが下がって自信を失い、通えなくなってしまうことも珍しくない」と言っていました。
サピの実情に詳しくないですね。
子どもが通っていたのでわかりますが、サピの中で特に大きいのは自由が丘と東京(本校)で、学年それぞれ400人以上在籍していると思います。
クラスは30クラスくらいに分かれていて、最上位のα(アルファ)コースだけで9クラスもあります!
吉祥寺、成城あたりも大規模です。
10クラスの校舎は中規模校で、小規模校だとクラス変動はあまり起きません。
また、少人数の塾の場合はクラスが落ちることがないのは大きなメリットといってましたが本当でしょうか?
そんなことはないのでは?
少数精鋭の塾でも1クラスのみということはなく、分かれているのが普通です。
更に、SAPIXを選ぶ場合の留意点として、
・本人の資質として、精神面・体力面ともに頑張りが利くこと
・ハードな自宅学習が前提となること
・保護者の熱意と献身的なサポート体制が求められること
が挙げられていました。
こうした条件は、SAPIXには必要で他の塾では不要になる、とはとても思えないのですが…。
高みを目指すとき、平たんな道なんてどこにもないと思います。