・精神的に幼い
・自己管理力が十分に育っていない
・勉強へのモチベーションが持てない
・勉強が好きでも得意でもない
ある教育評論家によれば、これらに該当する子は中学受験に向かないそうです。
特に、早生まれ男子の多くが当てはまるとか。
小学生では上記のような状態でも、中学生になれば伸びるケースもあるので、無理に中学受験せず、高校受験で勝負したほうがはるかによい結果が得られるという。
本当にそうでしょうか?
逆に、精神的に大人で、自己管理力が十分あり、常に勉強のモチベーションを持ち、勉強が好きで得意な小学生がどれくらいいるのか知りたい。
そんな子は一握りというか、ほとんどいないのでは?
いないとは言いませんが…。
その意味では、ほとんどの子どもは中学受験に向いていないと思います。
子どもは、得意なことは好きになり、モチベーションが上がるので、この3つは繋がっています。
中学入試の問題を解くことに面白味を感じたり、「できた」「わかった」瞬間が楽しいと感じる子どもはいると思います。
逆に、不得意なものは嫌いになり、モチベーションが下がります。
同じ子どもの中でも、得意なことと不得意なことがあるのが普通。
全ての科目の全ての分野が得意というスーパー小学生は「普通じゃない」と思います。
存在は否定しませんが、そんな子は難関中であってもごくわずか。
精神的な幼さや自己管理力とかも「程度問題」であって、0か100かという問題ではないと思います。
子どもの中学受験に伴走した経験から、小学生、とくに男子は精神的に幼く、自己管理力が低いのは当たり前で織り込み済み。
個人差はありますが。
父親である自分の子どもの頃をふり返ってみても、「そんなもんでしょ」と思いますね。
塾の成績が上がらないのを見た親が、「なんでできないんだ」と子どもを叱り続けると、子どもが自己肯定感をもてなくなり、親子関係は崩れ、勉強嫌いになってしまう、という指摘がされることがあります。
でもこれって、中学受験する、しないとは関係ない話だと思います。
こんな親は何も分かってないと思うからです。
そもそも塾とか模試の成績なんて志望校の合否に関係ないし。
低い点数のときがチャンスで、それだけ「伸びしろ」がたくさんあります。
「なんでできないんだ」と怒る親は、自分で問題を解いてみたらいいと思います。
子どもと同じ年齢のときに解けたか、考えてみたらいいと思います。
子どもは親のDNA を受け継いでいますが、全く別の個性と人格をもちます。
自分も経験がありますが、親が考える「理想」と子どもの実際の姿が大きく乖離していることが「怒り」の原因になります。
幻想を抱かないことが親子関係を良好に保つ秘訣。
そもそも中学受験なんて、中学や高校でやる内容を平気で小学生に聞いてくるわけです。
出来たら凄いと思いますが、出来ないからといってどうということはありません。
しかしその一方で、希望をもつこと、そして決して諦めないこと。
そうすることで、健康的な生活を送りながら、自己肯定感を失わず、親子関係を良好に保ちながら、本人が努力を続けていくことができると考えます。
Noteでも情報発信しています。
(親子で中学受験に挑んだ3年間の激闘の記録)