大学入試での理系合格率についてのデータを取り上げ、そこから見えることについて書きたいと思います。
2023年入試で、国立大(旧帝大理系学部と東工大)理系の現役合格者について、高校にアンケート調査した結果をまとめたもの。
卒業生の数に対する比率をみると現役合格率がわかります。
私大合格実績が含まれていませんが、1人で複数校合格した実績がカウントされにくく、また浪人生も含んでない数字。
従って、こうした数字を通して「理系に強いか」がかなりよくわかると思います。
旧帝大(理系学部)の合格実績をみているので、日本全国でみた場合のひとつの視点を示しています。
2023年の国立理系現役合格率のトップ10は以下のとおりでした。
灘
筑駒
札幌北
久留米大附設
東大寺
札幌南
甲陽学院
開成
北野
星光
トップは灘で理系現役合格率は40%
しかも、国立理系現役合格者の85%が東大か京大。
圧倒的ですね。
トップ10の学校はいずれも理系現役合格率20%を超えています。
特筆すべきは、トップ10校のうち、公立3校(札幌北、札幌南、北野)がランク入りしている点。
札幌北と札幌南は北大が多く(特に北高)、北野は京大と阪大が中心。
トップ20まで広げても公立が7校ラインクインしているのでかなりの善戦。
私立の中高一貫校はトップ10校中6校で多いですが、私立に行かなければ難関学部に進学しにくいとまでは言えないと思います。
中学受験による私立への進学熱は、都市の一部の現象であることがわかります。
地域的には、関西勢が5校、関東勢が筑駒と開成なので、西高東低。
11位以下のところでは、首都圏では、駒東、栄光、桜蔭、聖光といった学校が含まれます。
このあたり理系が強い学校というイメージと合います。
国立理系だけで現役合格率2割以上というのはとても高い気がします。
受験生は、中学や高校、大学といった「学校」を志望校として「選択」しますが、学校側もまた、生徒を「選ぶ」、入試によって選抜する権利があります。
受験は、結局、その学校に「選ばれる」ためにはどうすればいいか、その傾向と対策に明け暮れるわけですが、なぜそこを「選ぶのか」という思いが出発点で、それなしに成立しません。
理系とか文系といった話は表面的なことで、それ自体はほとんど意味がないと思うんですが、いろいろな方向、可能性を考えていく上での一つのとっかかりではあると思います。
興味があること、本当にやりたいことは何なのか。やっていて楽しいことは何か。
途中においていろんな『偶然』が作用して、最初に思っていたのと全然違う方向にいくこともありますが、それもまた人生。