以前、中学受験で算数が得意な子と苦手な子の決定的な違いについて、灘中合格者数日本一を誇る浜学園の学園長の話を紹介したことがありました。
橋本学園長の著書もあります。
ある子が教えてもらいながら図を描いたりグラフを描いたりして10分かけて理解した問題を、自分なりの見立てで1分で名案が浮かんで解いてしまう子は他の子と何が違うのか。
上の例で1分で問題を解いた子は、突然ひらめいたようにも見えます。
そうではなく、算数をゲーム感覚でとらえているので、普段から常に算数の事を考えていて、今まで考えてきた様々なパターンの中からその問題で使えそうなものをうまく見つけることができたということだと思います。
全く何もない状態からひらめくことはありません。
常日頃から考えているからこそ、思いつくことができるのだと思います。
勉強している感覚はなく、ゲームだと思っている。
ヒマがあればゲームしたくなるのと同じ。
浜学園長が言っていたもう一つが、算数が得意な子は、問題に対する解き方は1つではないと知っていて、いろいろなやり方を見聞きし、そのなかで自分にとって一番いい解き方を選択することに面白さを感じているという点。
問題と解法を常に1対1で対応させて覚えようとすると、複雑な問題では複数の要素を組み合わせて初めて解答できるものもあり、その組み合わせも覚えなくてはならなくなります。
問題によってその組み合わせパターンは異なり、それらを全て覚えようとすると数が多すぎて手に負えなくなります。
1つの問題で別の解法がないかチェックしたり、別のやり方を確認することは、一見、余計な時間もかかって非効率に思えますし、混乱しそうです。
でも、それを繰り返してやっていくうちに、複数の解法を比較しながら、問題に応じて最も短時間で解ける方法を自分で選択できるようになります。
特に、時間に制限のある模試や本番では、いかに最短の方法で解けるかが重要になってきます。
例えば、旅人算では、線分図を丁寧に書きながら、そこに問題文の情報を書き込み、じっくりと考えていくのが普通だと思いますが、速さや時間の比を使って、一般的な解法プロセスを飛ばすとかなり速いスピードで答えを出せたりします。
中学受験では試験時間が限られるので、要領のよさや工夫が求められます。
算数の演習問題を解くときも、正解すればいいわけではなく、解説をみて「解き方」を検証するのが大事で、もっといい解き方がないかを確認するとよいと思いました。
塾の示した解法が常に最善の方法とは限らないこともわかりました。