受験界で有名な〇〇ママについて本ブログで取り上げたことがありました。

 

 

 

 

それに匹敵する強烈なインパクトをもつ教育論がありましたので紹介したいと思います。

 

念のためですが、当ブログは中学受験をテーマとした情報発信であり、特定の個人や団体を批判することを意図しておらず、全て個人的な感想です。

 

本のタイトルは、「世界のトップ1%に育てる親の習慣 ベスト45」(廣津留真理著)。

 

 

 

 

筆者の娘さん(廣津留すみれ氏)は、小中校と大分の公立学校に通い、塾通いも留学も経験することなくハーバード大にストレートで合格し首席で卒業し、その後、ジュリアード音楽院の修士課程で学び、首席で卒業。

 

現在、ヴァイオリニスト、起業家、著作家として活躍し、また大学の客員講師やテレビ番組のコメンテーターもされています。

 

この本は、5年前の初版の本で、去年、増刷されていました。

 

ブログをやっている友人から教えてもらい、読んでみました。

 

「学校や塾に外注しない、家庭で地頭力が身に付く!」

 

どこの国、会社でも活躍できる子の育て方

 

グローバル時代を生き抜く力を磨くには?

 

「一生食える子ども」に育てるには?

 

「親こそ究極の教育コンサルタント!!」

 

本の表紙と背表紙に強い言葉が並びます…。

 

〇〇ママの本もそうなのですが、この手の本は、参考になるのかならないのかよくわかりません。

 

そもそも本に書いてあることが実行できるのかという疑問があります。

 

仮にできたとしても同じように効果が出るとは限りません。

 

この人のケースではこうだったということでしかありません。

 

本に書かれていないことが決定的な成功要因だったかもしれません。

 

一方、なるほどと思うこともありました。

 

AIとIoTの時代において、学校や塾において旧来の5教科(国数理社英)の学力だけを重視し、日本国内の有名大学の名前のみにこだわって選択する考え方は完全なオワコン。

 

確かに、それだけではないと思います。

 

実際に海外の大学に進学するかどうかという問題ではありません。

 

ずっと日本に住むとしても、外国人の技術者や労働者は増えていくはずです(少子高齢化により、そうしないと立ち行かないはず)。

 

AIによってこれから仕事の中身がどんどん変わっていくのも目に見えています。

 

そんな中、世界的にみて日本の大学のレベルが高くないのは残念ながら事実です。

 

以前ブログで紹介しましたが、世界の大学を、教育環境、研究、論文引用数、国際性などで評価すると、20位以内に入った日本の大学はなく、100位以内は、東大(35位)と京大(61位)のみ。

 

 

 

中国は2校(北京大学、精華大学)がトップ20入りしていますので、日本はその後塵を拝しています。

 

400位内に、かろうじて東北大、阪大、東工大、名大の国立4校が入るだけ。

 

私大はこの中に1校もありません。

 

最近、渋幕や開成の卒業生の進学先をみると海外の大学が増えており、しかも帰国子女ばかりではないということを聞きます。

 

全く驚きはありません。

 

優秀な生徒ほど海外の大学を志向する傾向は強まると思います。

 

本にあるような、「グローバル標準」の教育が家庭でできるかはともかく、今後の展開を日本の中だけで考えていれば済む時代ではないと考えます。