我が家では息子が2022年に中学受験しました。
Z会を受講しているわけではないのですが、2019年~2021 年に中高一貫校を受験したZ会員の保護者500人を対象にした中学受験のアンケートを見る機会がありました。
それによると中学受験生の勉強時間は次のとおりでした。
平日1日の平均勉強時間(塾での時間を含む)
小4 1-2時間(38%)、30分-1時間(27%)、2-3時間(15%)、4時間以上(1%)
小5 1-2時間(37%)、2-3時間(26%)、30分-1時間(14%)、4時間以上(5%)
小6夏 4時間以上(27%)、3-4時間(24%)、2-3時間(24%)、1-2時間(17%)
小6冬 4時間以上(36%)、3-4時間(25%)、2-3時間(22%)、1-2時間(12%)
休日の平均勉強時間(塾での時間を含む)
小4 1-3時間(55%)、1時間未満(24%)、3-5時間(15%)、7時間以上(1%)
小5 1-3時間(45%)、3-5時間(29%)、1時間未満(15%)、7時間以上(4%)
小6夏 3-5時間(27%)、5-7時間(25%)、7時間以上(22%)、1-3時間(22%)
小6冬 7時間以上(33%)、5-7時間(26%)、3-5時間(22%)、1-3時間(17%)
小4、小5は比較的時間に余裕があることがわかります。
息子の通った塾(SAPIX)は、小4では週2日(1回3時間授業)、土日はフリーでした。
小4では受験勉強という感じは全くありませんでした。
小5から小6にかけてのところと、小6の夏から冬への増加ペースが著しいです。
この3年間、息子の勉強に付き合ってきましたが、その実感とも合います。
平日4時間「以上」というと、食事や入浴や軽い休憩の時間を除き、ほぼ勉強している感じだと思います。
休日の勉強時間は人によってかなり幅があるようです。
7時間「以上」がどこまでかわかりませんが、朝起きてから寝るまで食事や入浴や休憩を除いて大体10~12時間くらいでしょうか。
息子の通った塾(SAPIX)では、小6の夏休み後、9月からは、日曜には志望校別特訓(SS特訓)があり、朝から夜まで拘束されました。
昼休みはありましたが、補習もあり、塾での勉強時間は10時間程度でした(長い!)。
息子はよく、「塾は、長時間頭脳労働でブラックだ」と言っていました。
塾に行っているだけでは合格できません。
えー、そんな…。高いお金払っているんだから、塾で基本から志望校対策まで全部仕上げてよ…。
思わずそう言いたくなりますが、それは絶対に無理なんです。
大切なのは塾よりもむしろ家庭学習の方です。
勉強時間を確保し、机に向かわせるだけでは合格できません。
えー、そんな…。まじめに塾の宿題も全部やってるのに…。
そう言いたくなります。
定期テストや模試を受けるとわかりますがボロボロと穴が空いているのがわかります。
我が家もそうでした。
時間をかければ自然と身に付いていく…のであれば苦労しません。
勉強の「量」ではなく「質」が問題です。
実際に手を動かして復習(演習)することで理解を深めていく、というプロセスが必要です。
実はここが一番差が出るところで、科目や単元によってもその吸収スピードにかなり差がある、というのが実感です。
我が家の算数男子は、得意の算数については、塾の課題(授業で扱わなかったプリントの問題など)は1時間程度で全部解いて直しまで終えていましたが、苦手意識を持っていた国語では、七転八倒、四苦八苦…。(以前のブログ記事↓)
「理解を深める」と言っても、子どもが「わかった」というレベルが、親から見ると「全然わかってない」ことも多々ありました。
「質」の部分はなかなか見えません。
どうしても目につく「時間」が気になってしまいます。
進捗管理でも気を付けたのはこの点で、「〇〇時までにこれをやる」というように時間を基準とした計画にならないようにしていました。
時間を決めても、予定どおりに行くことはあまりなかったように思いますし、時間をかけてやった気になっていても、定着していなければ意味がないので…。