昨日の、「偏差値時代 終焉の足音?」からの続きです。
(→昨日のブログ記事はこちら。または↓)
先週、日経新聞の1面に連載されていた、特集「教育岩盤・漂流する入試」について考えを述べたいと思います。
仕事柄、毎朝日経に目を通すので、このシリーズが目につきました。
最難関大への競争激化。「鉄緑会」の存在。
大学進学実績を伸ばしたい学校は、一貫教育を徹底
デジタル化とイノベーションが必要な世界において、幼少期から塾に通ってひたすら回答スキルを磨き上げた受験エリートはどうなるのか
難関大の入試は旧態依然
「鉄緑会」
ご存じの方もおられるかもしれませんが、大学受験を目指し、中1からの6年間一貫指導を行う塾です。
塾のHPをみると、「原則として東大進学有名校に通う方のみを指定校生徒として受け入れており」、と記載しています…。
HPによれば、「東大進学有名校」として、開成や桜蔭など首都圏14校が指定されていました。
以前ブログに書きましたが、首都圏の難関大において、中高一貫校が合格実績を伸ばしています。だからといって、中高一貫校が必ずしも有利とは断言できません。
(→当ブログ「中学受験の落とし穴 ~大学合格者ランキング」ご参照)
受検勉強を前倒しで進めた子が有利?
中1から大学受験ですか…。
小1から中学受験、という発想に重なります。
大器晩成型に不利、という事実も証拠もありません。
本番一発勝負だとしたら、全然逆転可能ではないでしょうか?
そもそも学校が人を「育てる」のではなく、人は「育つ」ものだと考えています。
ある学年の現役合格率が高かったことと、その下の学年の合格率には何か因果関係があるでしょうか…。
入試問題を見ればわかりますが、解答スキル、いわゆる解法を覚えただけで合格できるほど甘くありません。
今の入試で問われていることから考えれば、「画一的な筆記試験」という表現はピントがずれています。
事情を知らない人がこの記事を読むと、
「やっぱり中高一貫校に行かないと損をする、中1から鉄緑会に入らないとダメだ、そのためにはまず指定校に入らないと…」
と思い込んでしまいかねません。
入試の実態を知らない、やや支離滅裂な記事だ、と思って読み進めましたが、最後に出てきた、日本の高校から直接海外の大学に進学、という話だけは合点がいきました。
日本の大学はもっと努力し、国内外を問わず優秀な人材を引きつける魅力を高めないといけないのでは。
そうしないとドンドン世界から取り残されてしまう気が…。
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参考となりましたら幸いです。
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