我が家は2022年2月に息子が中学受験しました。

 

このケースは我が家の話ではありません。

 

中学受験の不合格体験を耳にする機会があったのですが、美化された合格体験記を読むよりも示唆に富む内容があると思いましたので、ご紹介したいと思います。

 

失敗を直視することはとても辛いことですが、そこから学び、教訓とすることができるのではないかと考えています。

 

事例は間接的な情報である点にご留意ください。

 

<事例>

・小6秋のS塾模試4回の平均偏差値60台の女子。

・第一志望の渋幕は、合格可能性50~80%と合格圏内。

・受験日程は、第一志望の渋幕2回(1/22と2/2)の他、1月は埼玉の栄東Aのみ。2/1と2/3は、模試判定が良かった学校を安全校として用意。

・1月の栄東Aを受験し合格したが、「東大クラス」へのスライド合格点に10点以上届かず、楽勝だと思っていただけに不安が残った

算数と理科に不安があり、入試が近づいてくると、「苦手なところをやらないと」と思いつつも、「できないのが怖い」と思い、得意分野の見直しをして自信を失わないようにしていた

塾の先生に質問しようと何度も思ったが、「なんか格好悪い」と口実をつくり、塾の友だちと帰宅した。

・親は、自分の勉強部屋にこもって熱心に机に向かう娘の姿を見て安心していた。

不安を抱えたまま本番に臨むと、悪い予感が的中し、1月の渋幕①を落とした。

・すっかり動揺してしまい、2月1日から3連敗。2/2の渋幕②は難易度が高くなるので厳しかったが、安全校だった2校不合格のショックが大きかった。

・親もどうしていいか分からなくなり、4日以降急きょ受けた学校は、説明会にも行ったことがない中学だった。

 

<教訓>

栄東について少しだけ解説します(ご存じの方も多いかもしれませんが)。

 

栄東中は、受験者数日本一(息子も受験した2022年はのべ10,000人以上が受験!)で知られますが、入試の日程が4回ほど組まれ、例えば2022年の一番最初のA日程(1/10)は、4646人が受験し、3380人が合格、そのうち、1656人が「東大クラス」に「スライド合格」しました。

 

栄東A(1/10)は4科目300点満点で、2022年の合格最低点は187点でした。

 

212点以上だと「東大クラス」合格、240点以上だと特待生(1年)合格となります。

 

点数が基準を越えると自動的にそのクラスにスライドして合格が認定される仕組みです。

 

栄東のスライド合格は、難関校受験の試金石になっています。

 

一説には、男子であれば、芝、本郷、女子であれば吉女、鴎友くらいの難易度に相当するとも言われます。

 

苦手単元は早めに潰し、弱点分野の強化は優先的に取り組む必要があります。

 

模試の結果を見ると、4科目合計でそこそこの点数や順位であっても、中身を見ると科目間のバランスがわるかったり、成績がいい科目でも、点が取れていない単元があったりします。

 

我が家の息子は、「超」がつく負けず嫌いで、間違いを素直に受け容れることができませんでした。(→以前の記事でご紹介のとおりです…)

 

現状を冷静かつ客観的に捉え、自分で計画を立てて穴を埋めていかなければいけないのですが、我が家ではそうした管理を全部親がやってしまっていました

 

(自分でやらせなかったことは大きな反省点だと思っています)

 

真面目で一見きちんとしている子であっても、そこは小学生ですので、自分で全てを管理できるようにはなっていないのが当たり前だと思います。

 

程度問題ですが、スーパーキッズでない限りは、親による何らかのフォローが必要なのかなと思います。

 

子どもが部屋で机に向かっている姿を見て安心してはいけないということでしょうか…

 

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