我が家は2022年2月に息子が中学受験しました。

 

中学受験の失敗談を耳にする機会があり、綺麗な言葉で飾られた合格体験記よりも示唆に富む内容があると思いましたので、ご紹介したいと思います。

 

失敗を直視することはとても辛いことですが、遠ざけず直視することで、そこから得られる教訓と未来の成功について考えたいと思います。

 

事例は、又聞きの情報である点にご留意ください。

 

<事例>

・新小4の2月にE塾に入塾するも、母親は、しばらくすると、和気あいあいとした雰囲気の授業で厳しい受験に勝てるのか疑問を感じた。

・W塾の先生はとても熱心で、子どもを激励してグイグイ引っ張ってくれる、というママ友の言葉に刺激され、数カ月後にW塾に転塾

・成績は一向に変化なく、偏差値50前後。

・本人は大人しい性格でW塾の元気のいい先生の激励をプレッシャーに感じて塾を嫌がるようになり、小4の終わりに家の近くの個人塾に転塾

・小5後半になっても成績が伸びないのを気にした母親は、受験に必要な技術をもっと早く習得させたいとして、1月に大手のN塾に転塾。この塾も夏前に辞めた。

・小6の夏以降は個別塾に通い家庭教師も2名付けた。

・中学受験は過去問を徹底的にやれば逆転合格できる、という家庭教師の言葉を信じて過去問を繰り返し解いた。

・4校受験。同じ学校の複数回受験を合わせるとのべ9回受験したが全敗。

・中学受験比率が高い地域に住んでいた一家は、その後、別の都市に転校した。

 

<教訓>

Wという塾は、体育系のアツい塾のようです…。

 

塾との相性塾の先生が合う・合わないということは確かにあると思います。

 

子どもが塾を嫌がっているなら変えた方がいいかもしれません。

 

我が家の場合、息子はSAPIXでしたが、算数好きだったためか、毎回の授業前小テスト(算数の授業がない日も授業前に算数の小テストがあります)が苦にならず、むしろ塾に行くのを楽しみにしていようでした。

 

一方、転塾にはリスクがあります。

 

塾ごとに独自のカリキュラムが作られていて、学習する順番や進度には違いがあるので、塾を変えると途中で穴が空くことがあります。

 

つまり、転塾によって、以前の塾内での立ち位置や嫌な思い出とともに、それまでの学習カリキュラムもリセットされてしまう可能性があります。

 

このケースでは4回も転塾を繰り返したことで、まとまった知識を身に付けることが出来ずに穴があき、基礎が弱くなってしまったと考えられます。

 

過去問を徹底的にやって逆転合格」というフレーズがまた出てきました。

 

それはそれで大事なのですが…。

 

基礎に不安がある場合は先ずそこを…。

 

【P.S.】

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息子の中学受験に伴走した3年間に考えたこと、実践したことを、率直に、ありのままに、具体的に書きました。

参考になりましたら幸いです。

 

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