西村創さんという受験指導専門家の方がいます。

 

 早稲アカで社長表彰を受けたり、20代で駿台シンガポール校の校長になったり、直近では河合塾で授業やセミナーをされています。

 

 その方曰く、中学受験で「最後に伸びる子」と「成績が上がらない子」には2つの点で違いがあるといいます。

 

 中学受験で最後に伸びる子の共通点の一つ目は、「楽しんで」勉強してきた子

 

 塾講師の厳しい指導や母親の懸命の働きかけで、必死に頑張って勉強してきた子と、学校の勉強では得られない知的好奇心を満たす対象として「楽しんで」勉強してきた子の差は、小6の夏以降のテストで出題範囲の単元が限定されていない総合問題になると一気に現れるという。

 

 前者のタイプは、目先のテストの点数を上げることだけに注力するあまり、表面的にしか理解していなかったり、暗記に頼ったりした勉強では点数が取りにくくなり、得点は下がっていく。

 

 一方、勉強自体のおもしろさにハマり、「勉強」を勉強と感じずに取り組んできた子は「なぜそうなるのか」という根本的な理解ができていることが多く、自然と思考力が鍛えられているため、小6の夏以降の総合問題になっても得点力が下がらず、相対的に成績・偏差値が上がるという。

 

 二つ目の共通点は、「体力がある」こと。

 

 勉強だけに専念してきた子と、スポーツなどで体を鍛えてきた子では、集中力の持続力がまるで違うという。

 

 確かにそうだと思います。

 

 小6になると塾の授業日数、時間数も大きく増え、特に夏期講習や冬期講習は朝から晩まで塾で勉強することになります。

 

 体力がないと、やる気はあっても体がついていかないですね。

 

 小6の秋以降は毎月のように受験想定校の模試を受けることになりますから、プレッシャーの中で長時間集中力を切らさず問題を解きらないといけません。

 

 我が家の場合、「楽しんでいたか」どうかという点については、算理社と国語の差はそこにありました。

 

 苦手意識を持ってしまった国語は、他の3科目と異なり「楽しむ」ことが出来ず、6年後半も成績が低迷し続けました。

 

 中学受験国語の面白さに気付けなかったのだと思います。