ここ数日、2021年12月のSAPIXオープン(SO)模試のデータを使った分析をしています。(→本ブログ記事「SAPIXでの立ち位置を確認する意味」はこちら↓)

(→「使えるSAPIXの模試データ」はこちら↓)

 

(→「SAPIX模試データを使った、志望校攻略法」はこちら↓)

 

 学校別志望者データは、志望校の併願パターンを考えるときに参考にしましたので、紹介したいと思います。

 

 以下、私立/国立中男子校受験を前提としたお話になります。

 

 この回の男子受験者数は約4300人でした。

 

 このうち、偏差値64以上は約370人でした。

 

 以前、「SAPIXでの立ち位置」の中で、偏差値から母集団の上位何%かわかるという話がありましたが、64は母集団の上位8.1%が理論値ですので、概ねこれに相当します。

 

 64以上としたのは、ここがα1コースに相当すると思われるからです。

 

 α1コースは塾全体で実質30コースくらいの設定がありますので、人数的には違和感のない数字だと思います。 

 

 SO受験後に配布される資料をもとに、このグループが、2/1から2/3にかけて、どの学校を志望しているかを表にまとめます。

 

 

 表の見方ですが、このグループ全体を100%としたときの、内訳を示しており、2/2は、2/1の75%が受験し、この75%の内訳を示しています(合計すると75%)。2/3も同様。

 

 つまり2/1から2/3にかけて、ヨコ比較ができるようにしています。

 

 2/2や2/3の合計が100%にならないのはそのためです。

 

 α1想定グループ(男子)が、何日にどこを受けるかの内訳、ということになります。

 

 ここからわかることは、

 

  2/1は、4分の3が開成志望と圧倒的α1男子の志望校はここに集中しています。

 

  残りは麻布、駒東など。武蔵は少ない。

 

  2/2は、3分の1が聖光で、残りは渋渋、本郷、栄光等に分散。

 

  2/2は75%ですが、残り25%は、その他の共学校志望又は受験しないかになります。

 

  その他の共学校としては、渋幕(2回)があり、推計ですが、10%前後は当校志望と考えられます。

 

  共学校のうち、男女同判定(合格最低点同じ)の学校は男女別内訳がありますが、そうでない場合は、内訳はありません。

 

  渋渋については、男女別データはありますが、渋幕はありませんでした(上の表には渋幕は入ってません)。

 

  2/2の、残り1~2割は2/2は受験しない(この時点では決めていない)ということだと思います。

 

  2/3はほぼ全員が受験、つまり殆どが2/1校と2/3校を併願しています。

 

  半数が筑駒で、残りは海城、早稲田、浅野等に分散。

 

  なお、2/4以降は、データが重複するため、残念ながら上のように志望状況を読み取ることはできません。

 

  2/1の開成、麻布、武蔵は2/3合格発表なので、結果を見てから2/3の受験校を考えるという戦略はとれません

 

  駒場東邦は2/2発表です。

 

  2/1に開成を受ける人が、2/2や2/3にどこを併願するかというデータはSO資料にはありません

 

  各家庭の事情・状況に応じ、それぞれの受験日にどこを選んで組み合わせるか、各家庭の戦略だと思います。

 

  何か正解があるものでもないと思います。

 

  

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