(713回)

ミトコンドリア2
仁助先生:え~と
鉄が食事から
胃に入って
 
胃酸とビタミンCとで
2日の鉄になったら
 
十二指腸から
吸収される
所までは
 
分かったかいのう
 
それから
血管に入り
 
またまた直ぐに
3価の鉄になり
 
トランスフェリンという
トラックに
鉄が2個ずつ
載せてもらい
 
骨髄やら身体中に
運ばれるんじゃ
 
與吉  :いよいよここから
ヘモグロビンが作られるんですね
 
仁助先生:そうよ
骨髄に血管を通して
運ばれた鉄が
いよいよ活躍するんじゃ
 
ここから
ヘモグロビンの話になるど
 
ヘモグロビンは
赤芽球といって
赤血球の未熟な細胞内でのみ
作られるんじゃ
ヘモグロビン
それはのう
ヘムとグロビンが
結合して出来るんじゃ
 
與吉  :へ~
ヘムとグロビンで
ヘモグロビンですか
 
仁助先生:そうよ
簡単じゃ
 
そのヘムの合成について
話すぞ
 
赤芽球と言ってな
赤血球の赤ちゃんじゃ
 
その細胞質の中に
ミトコンドリアという器官が
あるんじゃ
 
そのミトコンドリアの中で
先に出た
ヘムが作られるんじゃ
 
ちょっとだけ
言葉がややこしいが
まあ聞きんさい
 
ミトコンドリアの中で
グリシンと
サクシニルCoAとが
結合して
 
δアミノレブリン酸に
なるんじゃ
 
このときに
2つの合成酵素や補酵素が
働い取るんじゃ
 
その名前は
δアミノレブリン酸合成酵素
ピリドキシンじゃ
 
このピリドキシンは
別名ビタミンB6じゃ
 
δアミノレブリン酸は
一旦ミトコンドリアから出て
 
次つぎにかわって
コプロポルフィリノゲンⅢ
となり
 
再び
ミトコンドリアの中に入り
プロトポルフィリンに
なるんじゃ
ヘモグロビン
このプロトポルフィリン
に鉄がくっついて
 
ヘムになるんじゃ
この時に
ヘム合成酵素というもんが
働いとるんじゃ
 
さてと
ヘムが出来上がると
 
再び細胞質に出ていき
グロビンと結合して
 
ヘモグロビンに
なるんじゃ
 
どうじゃ
ちょっと難しかったのう
 
まあなんとなく分かって
くれりゃあええんじゃ
 
與吉  :はあ
ヘモグロビンの基になる
ミトコンドリア2
ヘムは
ミトコンドリアの中で
作られるということは
分かりました
 
仁助先生:まあ
そこまでわかりゃあええわい
 
山陽女子短期大学
臨床検査学科
谷口 薫