「テツ and トモ」が大好きな
なんでだろう?じいさん
が話す
血液の話


第78話

きず口

出血多量?の写真


薫祖父さんじいさんの名前:谷口薫


なんで?そうなるの?
   少女:ソラちゃん(小学4年生)



薫祖父さん今日は体の中に

  血液がどのくらいあって
  どのくらいなくなったら死んでしまうのか?

  という話をしようか



 おじいちゃん

  ときどきテレビのニュースで
 「出血多量でなくなられました」
  って聞くけど

  出血多量って
  どのくらい出たら死んじゃうの?


薫祖父さんそうじゃのう
  人の身体には


  血液はだいたい
   体重の8%くらい
  あるんじゃというたよのう

 わかるよのう?



うん わかる



薫祖父さんそうじゃ

ソラちゃんは体重25kgというたのう

25kgの8%は

2kgじゃ

ということは2リットル血液があるんじゃ


テレビで手術のシーンで

腹を切った時に

ガーゼに血を吸わせて

それが何グラムあるか

測っとるのを見たことがあるじゃろう?



あれ何しとるんかとおもうとったよ



薫祖父さんそうよ あれよ

あれはのう
出血した血液の量をはかっとるんよ


分かったよ!じいちゃん

手術中に血がよけい出たら

患者さんが死ぬんじゃろう?



薫祖父さんそうよ よくわかったのう

   それでな
   血液は体重の約8%
    と言ったが
   その1/3以上身体から出たら

ちょっと いのちが あぶないんよ

  つまりソラちゃんの
血液量2kgの3分の1は
  約700gじゃ

それは約700mlじゃ

ペットボトル500mlに1本と半分じゃ
 
  どうじゃ
  分かったかのう?


 わかったよ


どうして血液の量が少なくなったら

命があぶなくなるのか

またこんどおしえてね!



薫祖父さん よっしゃわかった


そりゃあこんどおしえるわい



ほいじゃあ
  またじゃ

山陽女子短期大学臨床検査学科

血液学  谷口 薫