赤血球の占める割合

医療を目指す高校生対象講座

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　　　広島県　山陽女子短期大学　臨床検査学科

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今日の講座「血液中で赤血球の占める割合」

仁助先生：　ヘマトクリットという言葉があります。

　　　　　　　これは血液中で、赤血球が占める容積の割合です。


与吉　　　：　病院で見た採血管の黄色の液体・血漿（または血清）

　　　　　　　　　は、 ある量よりは増えないということですか？


仁助先生：　そうです。

採血した血液に、抗凝固剤（血液を凝固しないようにす

る試薬）を混ぜて、放置しておくと、血球は重いので下に沈

　　　　　　　　んでいきます。

　　　　　　　　その結果、あるところまで沈んでいくと行くと、

　　　　　　　　　　　　それ以上は下がらなくなります。

血液全体から、赤血球の占める割合をヘマトクリットといいます。
　

与吉　　　：このヘマトクリット値が分かると、

　　　　　　　　　　赤血球の大きさが分かりますね。

　　　　　　　　　　　　　　普通の大きさの赤血球が４５０万／ﾏｲｸﾛﾘｯﾄﾙと

　　　　　　　小さな赤血球４５０万／ﾏｲｸﾛﾘｯﾄﾙとでは、

　　　　　　　　　　　赤血球の占める割合が変わります。


仁助先生：よく分かりましたね。

　　　　　　　　　赤血球の数が同じ患者さんでも、

　　　　　　　　　ヘマトクリット値が異なることで、

　　　　　　　　　　　赤血球の平均的な大きさが分かります。

　　　　　　　このヘマトクリット値が分かることにより、

　　　色々な貧血を見つけることができます。


与吉　　　：赤血球の大きさによってですか？


仁助先生：次回、赤血球の形・直径・厚さなどについて話しましょう。