こんばんは音譜

 

今回、新たなことに挑戦してみようと思い立ちました。

それが、【CRSS】です。

何のこと?って、思いますよね。(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

「カードリーディング ショートストーリー」の略です!

だから、何?ですよねウインク

 

自宅にたくさんある、オラクルカード&タロットカードをメインに数種類を1枚ずつ引きまして、

リーディングします。それをふまえて、短い小説を書いてみよう!

という、思いつきです。

 

学生時代は、図書室に入り浸りな文芸部員&図書委員だった私ラブ

楽しかったあの頃を思い出して、書いてみました。

 

第一作目『褒美の宝物庫』

 

本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本

『褒美の宝物庫』

 

 

登場カード

「Chariot」 「Add Light」 「Looking Deeper」 「Kinight of  Cups」

 

 

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 ここは、水湖の国。

 今、王宮に向かう大通りを、聖杯を掲げ持ち馬に乗った騎士が慎重に歩みを進めていく。

 その後ろを、二頭引きの戦車(儀式用)が、続く。

 二頭の白馬、黒馬を操るは、仮面をつけた若い女性。大通りを埋め尽くす民からは、息をのむ音と驚きの声が同時に聞こえてきていた。

 

 無事に王宮にたどり着いた仮面の女性は、戦車を降りるとその足で玉座に向かい王に謁見する。

「挫折したこともありましたが、今、再び立ち上がり、自由に正直に、恐れることなく生きていこうと思っております」

 そう、述べるのだった。

 王は、無事に帰還した彼女に、一見厳しいけれど柔和な目を細め、その成長を喜んでいた。そして、彼女を、王宮の奥の一室に王自らが案内していった。彼女は、黙したままその後ろ姿に付き従っていく。

 

 王が案内した一室は、王宮のもっとも奥まった場所。

 その一室に入った彼女は、あっけにとられる。

 そこには、何もなかった。光さえもなかった。

「光よ!」

 王の凛々しい声が響くと、一瞬にしてその一室は光に包まれる。

「今、あなたに必要なのは、この光だ」

 棒立ちで辺りを見回す彼女に、王は告げる。

「物事は、必ずしも見た目通りとは限らん」

 彼女は、その声、その意味に、王の顔をじーっと見てしまった。

 ハッと、失礼極まりないことをしていることに気付き、慌ててひざまずき、首を垂れる。

「あなたへの第一の褒美は、この一室にある」

 そう告げると、王はきびすを返し、本来の場所へと帰っていってしまった。

 

 何もない。いや、「光」以外は何もない一室に彼女は一人残された。

 しばらく、床を見つめていた彼女だったが、ハッと顔を上げる。

 このままなわけがない。気持ちを切り替え、見方を変えなければ、王の残した謎の答えは見つからない。

 彼女は一室の中央に坐するとふーっと息を吐く。そして、静かに空気を吸い込む。しばらく彼女は、それを繰り返していた。

 すると、どこからかささやき声が聞こえてきた。

「ここは、王宮の最深の一室。人の体であれば最奥は、心」

 彼女はその意味を、心に届けるように、静かに深呼吸を続ける。

 静かな一室。まるで、時が止まってしまったかのようだ。中央に坐する彼女は、まるで旅の疲れで眠ってしまったかのように動かない。

 いや、良ーく見ると、身体を左右にゆら~ゆら~と、揺らしている。

 そして、その時は突然やってきた。

 彼女が、パチッと両目を開いたのだ。

 たくさんのいろいろな経験を積んできた彼女は、とうとう気づいたのだ。

 王の告げた「第一の褒美」に!

「それは・・・」

「私の・・・ 私の奥深くには、どんな輝かしい宝石なんかにも負けることのない『輝き』がある!」

 私のうちにあったのだ。

 この一室には、あったのだ。私が、入った時から。

 

一部始終を見守っていた天界の住人たちが、ほっと溜息をつき、そして、大喜びをした。

 

-完-

 

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えー・・・いかがっだったでしょうか?

久しぶりに小説を書いて、私はすごく楽しかったです。

まぁ、自己満ですが(;^_^A

 

楽しかったので、またやるかもラブ

一言でもいいので、コメントいただけると、嬉しいですクローバー

 

 

虹虹色ユニコーンおすましペガサス

       愛結美