うちのマンションにはエレベーターが2基ある。
向かって右側のエレベーターには あの世の人が乗っている
月見酒が残業してエレベーター前に着く頃は エレベーターを使う人は殆どいない。
右側のエレベーターのドアが開いた。
細身で白髪カジュアルではあるが身なりのキチンとしたお爺さんがエレベーターから降りて来る。
月見酒にはめもくれず真っ直ぐに歩いてゆく。
彼が降りるまで いつも待ってあげている。
彼の存在を証明する話がある。
母が子供達3人とエレベーターにのったエレベーターには母を合わせて4人乗り合わせている。
3人の子供達の中の1人が母に言った。
「おばちゃ~ん。このエレベーター5人乗ってるねん。」
母「えっ?」
子供「5人乗ってるねん」
母「見えるの?」
子供「うん。私とこの子も見えてるねん」
母はその子供達にエレベーターのどこに乗っているのか聞いてみたかったが怖いので止めた。
月見酒には聞かなくても分かる。
入って右側奥の角にお爺さんは乗っている。
彼はエレベーターの扉が開くと その位置から真っ直ぐに歩いて降りて行く。
「お母さん。お母さんが子供達と乗ったエレベーターって向かって右側のエレベーターよねぇ。」
「うん…。そう。」
お爺さんは どうしていつもエレベーターに乗るんだろう。
お爺さんの表情は 何か少し怒っているように思える。
お爺さんが成仏することを願う。
でなければ お爺さんは永遠にエレベーターに乗り続ける事になる。
悲しいじゃないですか…
何度繰り返してもお爺さんの目的を果たす事は叶わないのだから 霊となった今となっては…
向かって右側のエレベーターには あの世の人が乗っている
月見酒が残業してエレベーター前に着く頃は エレベーターを使う人は殆どいない。
右側のエレベーターのドアが開いた。
細身で白髪カジュアルではあるが身なりのキチンとしたお爺さんがエレベーターから降りて来る。
月見酒にはめもくれず真っ直ぐに歩いてゆく。
彼が降りるまで いつも待ってあげている。
彼の存在を証明する話がある。
母が子供達3人とエレベーターにのったエレベーターには母を合わせて4人乗り合わせている。
3人の子供達の中の1人が母に言った。
「おばちゃ~ん。このエレベーター5人乗ってるねん。」
母「えっ?」
子供「5人乗ってるねん」
母「見えるの?」
子供「うん。私とこの子も見えてるねん」
母はその子供達にエレベーターのどこに乗っているのか聞いてみたかったが怖いので止めた。
月見酒には聞かなくても分かる。
入って右側奥の角にお爺さんは乗っている。
彼はエレベーターの扉が開くと その位置から真っ直ぐに歩いて降りて行く。
「お母さん。お母さんが子供達と乗ったエレベーターって向かって右側のエレベーターよねぇ。」
「うん…。そう。」
お爺さんは どうしていつもエレベーターに乗るんだろう。
お爺さんの表情は 何か少し怒っているように思える。
お爺さんが成仏することを願う。
でなければ お爺さんは永遠にエレベーターに乗り続ける事になる。
悲しいじゃないですか…
何度繰り返してもお爺さんの目的を果たす事は叶わないのだから 霊となった今となっては…