Kero's Mac Mods

Kero's Mac Mods

Introducing my Macintosh and Apple II mods, writing in English and Japanese. Ask if you have any questions, about the same time, I have a post in the FB group.
Our website here:
https://www.kerosmm.com

今回は、https://diskjockey.onegeekarmy.eu で提供されている、僕の友人のOne Geek ArmyことJean-Michel Durandが制作したアプリケーションツール「Disk Jockey」を使用して、BlueSCSI V2(*V1互換)向けのハードディスクイメージを生成する手順を解説します。Jeanは他にもROM SIMMのアプリケーションツールCrucibleをプログラムしてくれ、これも世界中のユーザーに使用されています。

Disk Jockeyは、macOSおよびWindows、Linuxに対応した無料ツールであり、BlueSCSI(およびPiSCSI)向けに最適化されています。Apple Partition Mapの作成、適切なSCSIドライバのインストール、BlueSCSI互換のファイル命名規則への対応など、必要な処理を自動的に行うため、手動作業を大幅に軽減できます。 今日Disk Jockeyの概要について改めて調べていたところ私の名前がクレジットされていたのでとてもうれしかったです。

Disk Jockeyは 他にもいろいろな使用方法がありますが、今回はBlueSCSI用ディスクイメージの作成方法に絞らせて説明させていただきます。

*V1ではファイル名のサフィックス指示がより多いです。例:HD60_512 yourimage.hda というようにしますが、V2では省略可能で、HD6 yourimage.hdaでもOK。”yourimage”の部分は好きな文字でOKです。

 

 

  Disk Jockey使用方法

 

 

1. Disk Jockeyのダウンロードと準備

  1. ブラウザで https://diskjockey.onegeekarmy.eu にアクセスします。
  2. 少しわかりづらいですがダウンロードは、ページの少し下よりの中断あたりにあります。macOSユーザーはトップページから最新版を、Windowsユーザーは「Windows」セクションからダウンロードしてください(Windows版は.NET Framework/.NET Desktop Runtimeが必要です)。 
  3. ダウンロードしたファイルを展開・インストール後、アプリケーションを起動します。

2. BlueSCSI用ディスクイメージの作成手順

BlueSCSIで使用するイメージは、raw形式のハードディスクイメージ(拡張子は .hdaを推奨)です。以下、手順を順に説明します。

  1. 使用デバイスを選択
    「Use with」ドロップダウンから BlueSCSI(またはPiSCSI)を選択します。
    これを選択することで、自動的にDevice Imageモードが有効になり、BlueSCSI対応のMacintosh-SCSIドライバが組み込まれます。
  2. ディスク容量の指定
    容量をMB単位で入力します(例:512、1000、2048など)。
    BlueSCSIは大容量に対応していますが、古いMac OS(System 7以前)では、起動ディスクとしては2048MB(2GB)までの制限がありますので、用途に応じて調整してください。
  3. Windows版では「R.O.N. mode」を有効にすることで最大256GBまで作成可能です。
  4. SCSI IDの設定
    BlueSCSIを選択するとSCSI ID(0〜7)を指定する項目が表示されます。内蔵ハードディスクの場合、通常SCSI ID=0にし(工場出荷時同様)、起動優先度が最も高いです。(CD-Rがある場合CD-RはID=1になっている)外付けハードディスクの場合システムは起動時にID 6から降順(6→0)にスキャンして最初にブート可能なドライブを探すので、内蔵(ID=0)と外付け(優先はID=6)は扱いが異なります。外付けから起動したい場合はID=6に設定するのが一般的です。
  5. 指定したIDに基づき、BlueSCSIの命名規則(例:HD30_512.hda)に準拠したファイル名が自動的に付与されます。頭のHDというサフィックスはHardDriveの略で、他にはCDやFDなどのサフィックスでリムーバブルドライブのエミュレートが出来ます。サフィックスの規則性についての詳細は上記に少し書きましたが、詳しくはオフィシャルの使用方法(英文)を読んでください
  6. 詳細設定(Advanced Options)(任意)
    必要に応じて「Advanced Options」を開きます。
    • デフォルトでは全領域を1つのHFSパーティションとして構成します。
    • 複数パーティションの作成、既存ボリュームイメージの挿入、System 6/7用ブートパーティションの追加などが可能です。
      空のイメージのみが必要な場合はデフォルト設定のまま進めてください。
  7. 保存と作成
    同じ画面でCreate a imageをクリック、保存先フォルダを選択します。
    容量に応じて数秒〜数分でイメージファイルが生成されます(ゼロフィル方式のため比較的短時間で完了します)。

3. 生成したイメージの利用方法

  1. 作成された .hda ファイルをBlueSCSI用にexFatでフォーマットしたSDカード(速度が犠牲になりますがになるがフォーマットはFAT32可)のルートディレクトリにコピーします。
  2. SDカードをBlueSCSIに挿入し、古いMacに接続すると通常SCSIドライブとして認識されます。
  3. 初回使用時には、ターゲットのVintage Mac側で「初期化」を行うか、SheepShaverBasiliskII(ややクラッシュしやすい)などのエミュレータ上でOSをインストール・ファイル転送を行うことをおすすめします。

エミュレーターは続々 凄い出来のものが出てきていますので、好みに応じてご使用ください。最近おすすめのものはブラウザベースのとInfinite Macと言うエミュレータがあります。 こちらは自分のパソコン上にエミュレータを構築する必要がないのでこれから使うと言う人は便利かもわかりません。Disk Jockeyで作った自分のファイルをアップロードすることでブラウザ上のファインダーにマウントすることが出き、エディットしたファイルはダウンロード可能です。私は古いファイルが山程あるのでなんだかんだ言ってSheepShaverを使っています。SheepShaverとBasiliskIIは68020以降のMacをエミュレートするもので、MacPlusを起動させるためのSystem6.0.X以前のOSを使う場合はvMac一択でした。しかし最近ではSnowと言うエミュレータが流行っていますが、これは68000をサポートするようです。

 

以上で、Disk Jockeyを用いたBlueSCSI用ディスクイメージの作成は完了です。 出来上がったディスクイメージにmacOSのインストール については割愛させていただきました。 これについては方法がたくさんありますのでユーザ独自でお調べ頂き、やりやすい方法を選んでいただくのがいいと思います。*実はこの世代では重要な不可視ファイルがないのでシステムフォルダを単にドラッグ&ドロップでもOS起動します。
このツールにより、BlueSCSIを使用したVintage Mac環境の初期導入がより容易になります。ご活用いただき、快適な環境構築をお楽しみください!

 

 

おまけ

 

1. Basilisk II / SheepShaver は System 6 を正式にサポートしていない

Basilisk II と SheepShaver は、いずれも 68020 以降の Macintosh(Mac II 系以降) を前提としたエミュレーターです。

  • Basilisk II

    • 想定ターゲット:Mac II / Quadra 系

    • 実質的な最低対応OS:System 7.0 以降

  • SheepShaver

    • 想定ターゲット:PowerPC Mac

    • System 6 は完全に対象外

System 6.0.x は 68000 CPU を前提とした OS であり、
これらのエミュレーターの設計思想と根本的に噛み合いません。

その結果:

  • 起動しない

  • 起動しても Finder が不安定

  • ディスク初期化やシステムコピーが正しく行えない

といった問題が発生します。


2. System 6 は「初期 Macintosh のハードウェア依存」が極めて強い

System 6 は以下のような 初期Mac特有の環境を前提としています。

  • 68000 CPU

  • 24bit アドレッシング

  • Toolbox ROM への強い依存

  • SCSI Manager 初期世代

  • HFS 初期仕様

Basilisk II / SheepShaver はこれらを 後方互換的にエミュレートしていないため、
System 6 の挙動を正確に再現できません。


3. vMac(Mini vMac)は 68000 + 初期ROM を正確に再現する

vMac(特に Mini vMac)は、

  • Macintosh 128K / 512K / Plus / SE 相当

  • 68000 CPU

  • 実機ROMを前提とした設計

という構成で動作します。

これは System 6 が本来動作する実機環境と完全に一致しており、

  • System 6.0.x の正常起動

  • Finder / Disk Tools の安定動作

  • HFS フォーマットの正確な作成

  • 起動可能なシステムディスクの生成

がすべて問題なく行えます。