お彼岸が終わって
もう10月に入ったのですが



どうしても
彼岸花のことを書きたくなったので...




うちの実家の裏庭には
私の人生で今まで出会ってきた
たくさんの動物たちが眠っています。




そのお墓の回りにも
いつ頃からか彼岸花が咲くようになりました。




彼岸花は不思議な花です。




他の花は
咲く時期をまちがえてしまうこともあるのに...




彼岸花は
必ずと言っていいほど
お彼岸が近づく頃に花を咲かせます。




小さい頃のわたしは
この彼岸花が嫌いでした。




それは...



祖母から
彼岸花の茎には毒があることを聞いたり



あの奇妙な姿かたちに
血に染まったような赤色



そして何より...



お彼岸という
死に直結した時期に咲く彼岸花に
怖さを感じていたからです。




そんな彼岸花に対する私の印象を
変えた出来事がありました。




それは
彼岸花の花言葉を知ったときです。




彼岸花の花言葉



それは...



『また会う日を楽しみに。』



なんともいい言葉だと思いませんか?




『また会う日を楽しみに』



この言葉に...



『そっか、いつかまた会える日が来るんだ...』



と、不思議と今まで感じていた悲しみが和らいだのを覚えています。




春分と秋分の日の前後7日間がお彼岸と言われます。



春分と秋分の日は...


昼と夜の長さが一緒になるとき。

陰と陽が一緒になるとき。

あの世とこの世が繋がるとき。




彼岸花が
なぜお彼岸を間違えずに咲くのか...




それは...




彼岸花が



わたしたちに



『また会う日を楽しみに』という
わたしたちを愛する存在からの大事な言葉を
届けるために



お彼岸という
あの世とこの世の繋がりが深くなる日を忘れず咲いてくれるのではないでしょうか...




彼岸花の花言葉




それは...




愛するものを失い
悲しみにくれるあなたに送る




あなたを大切に思う存在からの
あたたかな励ましのメッセージなのだと思います。