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昔は、ウェディングプランナーになりたいと
思っていたときがありました。
何かを創造したり組み立てたりすることが好きです。
私は、私のしたことで誰かが笑ってくれるような
幸せを感じてくれるような、
そんな仕事がしたかったです。


でも、月日や周りの環境に飲まれた私は
意志が弱くて、怒られるとすぐにへこたれる私は
そんな大それたことをする人間には
相応しくないと思うようになりました。
人見知りで人付合いも出来ないのに
憧れる仕事は接客業ばかりで
現実と理想の自分があまりに悔い違るから、
そんな自分をだんだん嫌うように、恥じらうようになりました。


私は、いつも笑っていたり
辛いことを表に出さないなんてこと、出来ない。
堕ちるときは堕ちるし、
仕事って割り切ってやることも出来なかった。
仕事だからって自分に理由を付ければ割り切れて
笑えると思ったのに現実はそうならなかった。
こんな、感情に流される人間が
接客なんてしちゃいけなかったんです。
こんな人間は社会に出たら迷惑そのもの。
自分自身で、ほんとにそれが身に染みてわかるときがあったから言える。


学校なんかじゃ教えてもらえない、
もっと生きていく上で、社会生活を送る上で
大切なことを沢山学んだし、沢山の経験と挫折を
味わいました。
それは今でも苦い思い出だし、出来ることなら
あまり思い出したくない過去だけど、
貴重な経験をさせてもらったことは有り難いし、
これから役立てていけると思う。


私は器用で狡い人間です。
嫌な思い出を糧にしないで生きてきました。
思い出したくないことには、蓋をして鍵を付けて
自分が傷つかないように生きてきました。
それが、どんなに自分にとって辛くて、
胸を掻きむしりたくなるような痛みのある思い出でも
それこそが大切なことなのに
それを糧にして生きていかなくちゃいけなかったのに
私はそれをしなかったんです。
それをしないってことは同じ過ちを繰り返して
また蓋をして、どんどん心が重くなって苦しくて堪らない。
でも、それは当たり前のことだし
当然の報いだよね。



どんなことでも、周りから何と言われようと、
どんなに大きくても小さくても、
無謀とか下らないとか思っても思われても
夢や希望を抱くことは大事だと
この歳になって気が付きました。
もう一回、高校からでもいいから
人生をやり直せたらと思うことが最近多いです。
ただなんとなく、夢や希望、感心を持たずに
生きてしまったから、
今、将来の道が見えてくる岐路に立って
なんでもっと視野を広げなかったんだろうと後悔してます。


未来なんてまだ先のこと、
なんて思っていたおバカさんでした^^
それでも、過去に戻れないし
これからをどう生きるかで変えていくしかないんですよね。


後悔しない人はいないと思います。
後悔することは辛くて、
時間を戻したくなることも沢山あるけど
決して、無駄な感情なんかじゃない。
過去の過ち(後悔したこと)を忘れないで、
時々でいいから思い出して
浮かれちゃってる自分を戒める
自分の中の制御装置みたいな役割を果たせていれば
それはとても素晴らしいことで
意味のあることだと思うんです。


昔の夢も、今の現状も、未来の希望も全部、全部が無駄じゃない。
自分という人間を作った一部分だから。


苦しくても死なないでほしい。
あなたが死んだら、悲しむ人は必ず、必ずいます。
たった一回の会話でも、道で擦れ違った人でも
その人の記憶の中にわずかでも存在していたら
必ず、悲しい気持ちになるから。
世界がどんなに暗くても、いつかは必ず明るくなるから。
幸せって思えるような毎日じゃなくていいから
生きてほしいよ。


私も昔、自分を傷付けたことがあります。
世界が、目の前が真っ暗で
太陽が昇っていて、周りは明るいのに
自分の中は無音状態で、苦しかった。
私は、人をとても憎んだ時期があって
こんなに深い憎悪の気もちを抱く自分が
人間じゃないような気がした。
だから確かめたくなったんです。
本当に赤い血が流れているのか不安になった。
本当は緑色の血が流れてるんじゃないかって思った。
血を見ると安心したよ、赤かったから。
許された気がした、まだ人間やってていいんだって。
だから、私はそうゆうことを悪いこととは思わない。
だけど、それで死なないでほしいんだ。
それだけ、なんだよ。


誰かの記憶の片隅に残れるような人生を歩んでいきたい。