九州猪巡礼中。 (2018.5)

ちょっと場所が飛んでしまいますが、

摩利支天つながりでこちらを先にご紹介しましょう。

 

鹿児島県薩摩郡さつま町にある、鹿児島県の文化財の摩利支天像です。

佐志交差点近くの小高い丘(=摩利支天山)の上という情報だけで、とりあえず、佐志交差点へ。

 

まずは、これぞと思われる「小高い丘」に登ってみますが、お墓があるだけ。

次にお隣の「小高い丘」に登ってみると、広場に大きな石碑がありますが、それらしきものはなし。

この調子で全部の丘を登って探していては見つからないだろうと、犬の散歩中のおじさんに、聞いてみることに。

すると、「インターネットで調べてきたんだろ?ホントにあんなとこに行くのか?」と大笑い。
東京から来たと聞くと、「馬鹿じゃないか!」とさらに大笑い。
でも、丁寧に場所を教えてくれました。
 
たまに聞かれるという事でしたので、私のような馬鹿が結構いるようです(笑)
そういえばおじさんは「まるしてん」って言ってたな。
 
そこは「小高い丘」ではなくて、山の中腹でした。
近くまで車で上がれて、案内も出てはいるのですが、知っている人に聞かなければ絶対に見つけられない場所でした。
おじさんに出会えてよかった!
 
草に隠れた案内板。
場所を聞いてはいたものの、この案内板を見つけるまでにも、数十分彷徨いました。
しかもそこは、イバラなどが生い茂り、足は細かい傷だらけに・・・。
夏に行くのはお勧めできません。
 
案内板のある崖を登ると、大きな岩の間に石の祠が。
中には、珍しい円形の石像。
円形部分の高さは一升瓶ほど。
お供えがしてあるという事は、大切にしてくれている方がいるのですね。
摩利支天さんのお顔は風化していますが、着物からも女神のようです。彩色の跡が残っています。
 
猪も、全体的にやさしい雰囲気。
目が笑っています。
 
永禄十年(1567年)の銘があるので、
450年以上前のかなり古いものですが、デザインがおしゃれですよね。
 
素敵な石仏に出会えて、帰りは、周りのミカン畑の香りも楽しめました。
馬鹿して探してよかったです。