ケロは、シングルマザーで、3人の子供のお母さんをしている。
傍目にはしっかり者で責任感のあるケロが、まさかアルコール依存症だなんて誰も思わないだろう。
(アル依存のひとには、こういう方が多いのかもしれないけど・・・。)
子供の時からいつも褒められてばかりだった。
手が掛からない子供・反抗期のない子供・任せておけば安心な子供。
学校で問題を起こしたこともないし、学級委員とか生徒会とか、子供が幼稚園に行くようになったらPTAとか。
元々は人好きで社交性があるし、昔々の公務員気質だから、ひとがやりたくないようなボランティア的なことも率先してやってきた。
でもですよ(←高橋ヒロム風)、やってやってやってやって・・・やり続けていると、いつかそれは「やって当たり前」になる。
誰もやらなくても、「あの人ならやってくれる」と思われる。
誰もやらなかったら、「あの人に頼めば大丈夫」と思われる。
期待されればその通りにして、怒られるのはイヤだから先回りして機嫌取りをして、誰か(まぁ母なんだけどね)の望むことが自分の望みのように思えるくらいに、母に一体化してしまい、
母の理想通りの娘として育ってきた。
高校も大学も就職も結婚も。
別れた夫とは、ある時ふと
「あ、この人とは過去世で夫婦だったことがある」と思い出した瞬間があって、結婚を決めた。
母にとっては、
・お金の心配がない
・相手の親の学歴・職歴が安心
・義両親と同居でない
・行き来できる(孫を見れる)距離に住める
ということで、大満足だったと思う。
でも、まぁまたこれもいつか書くけど、ケロの子育ては最初からワンオペ育児。
お酒の飲み方も人によって色々あると思うし、アルコール依存症になる理由も色々だけど、ケロの場合は怒りを抑えるためだった。
耐えきれない怒り、ワンオペ育児の空しさ、大人同士の会話がない中でずっとずっと子供相手の会話を続けていると、たまには大人の話題も欲しくなる。
募るイライラを子供にぶつけるのが嫌で、ぞんざいな返事を子供に返すのも嫌で、ある時お酒に手を出した。
本当はそのちょっと前に、虐待だって言われそうなくらいの八つ当たりを子供にしていたから、
ケロがアル(アルコール)と友達になって悩みを打ち明ければ(脳内仮想友達ごっこ)、一人で子育てを抱えている気持ちから楽になれるんじゃないか、と思ったんだ。
決して子供を見ないようにするためではなくて、鬱々として孤独なケロのこころを、子供のテンションまで持っていくために飲んだのが始まりだった。
ケロは、いつもそうやって苦しいことは一人で背負ってきたし、背負い続けるための手段というか逃げ道を探すのは得意だった。
そして、客観性もあると思っている。
思考ばかりの欠陥人間だけど、自分のヤバい具合を直視することは出来る。
だから、「これはアルコール依存症じゃないか?」と思ったのは随分前だった。
明日の病院楽しみだな。
ケロ、この間の受診から飲まずによく頑張ったと思う!
前祝いに、飲みたい