時代が変わっても、
考え方がすぐに変わるものではないから、
私にも
「結婚したのだから、
子どもを産まなきゃいけない」という
固定観念が少しはあった。

子どもができないなら仕方がないが、
子どもを産まない選択をすることには、
後ろめたい気持ちもあったし、
子どもが欲しいと思えない自分は、
なにか欠けているのではないかと思っていた。


でも、
産まなきゃいけないなんてことはない。

子どもが欲しい人は産めばいい。

少子化だと言われるけれど、
それは昔の子どもの数を標準とするせいだ。

今の子どもの数を標準とすれば、
団塊世代は"多子化"だ。


労働人口が少なくても、
少ないなりに生活できる。

コンビニは24時間営業をやめればいいし、
メーカーは新商品の発売頻度を下げればいいし、
あってもなくても良い仕事はなくせばいい。

それは決して、退化ではない。

コンビニがやっていなければ、自炊するし、
新商品が出なければ、今ある物を大切に使うし、
不要な仕事がなくなれば、本当に必要な仕事に人手がまわる。


私はそういう生活の方が理想的だと思う。