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日本の伝統音楽はドレミファソラシドの「ファ」と「シ」がなくて五音階、ということは学校の音楽の授業でも習ったりするのですが、これを演奏する立場では不便だと思っていた頃もありました。
でも五音しかないから、グリッサンド(糸を遠い方から自分の方へ、または自分の方から遠い方へ撫でるように鳴らす奏法)をしたときに、それだけで素敵な音楽になるということにあるとき気づきました
さらに五音階は古代中国の五行説、仏教の五大の思想の影響も受けているとのことです。神羅万象、宇宙の全てのものは、
「五行=木・火・土・金・水」
「五大=地・水・火・風・空」
から成り立ち、互いに影響し合っているという思想です。
ド=「土」広々とした
レ=「火」情熱的な
ミ=「木」伸び伸びとした
ソ=「金」キラキラして
ラ=「水」さわやかな
お箏を弾かれる方がもし読んで下さっているなら、壱越乃木調子ですと「二」の糸からドレミソラ、壱越楽調子ですと「四」の糸からドレミソラの順に音がならんでいます
一面のお箏の中に神羅万象、宇宙が内在している、それを知って益々お箏ってすごいと思いました。
その素晴らしさをどこまで引き出せるのかは私たちの心の在り様にかかっているのかな。今日も真っすぐお箏と向き合おう