フランスにある「ルーヴル美術館」は漫画を第9番目の芸術として
日本の漫画家の中で、影響力がある漫画家に執筆依頼をして来ました。
その中で浦沢直樹先生がルーブル美術館と共同プロジェクトとして
執筆したのが今作「夢印ーMUJIRUSHI」です。
 
 
 
帯に「ある一つの家族。ある1枚の名画。ある一人の謎の男。」と
書いてありますが、それにプラスして一つの石(これが重要)が絡んで
きます。
 
 
謎の男は赤塚不二夫先生のおそ松くんの中の登場人物である「イヤミ」と
そっくりな男。うさんくさい、どこまでがホントかウソか全く分からない
人物です。
仏研(おフランス研究所)所長として、カラスに導かれてきた莫大な借金を
負った父娘にフランスのルーブル美術館から1枚の名画を盗むことと、
一つの石を置いてきて欲しいと託します。
 
フランスに父娘が到着してからは、ラストまでドキドキハラハラ。
アクシデントが続きながらも、みんな最終的に良いところに収まるという
本当に良く出来た物語です。
しかし、一体「イヤミ」は何者だったのか…
 
 
 
漫画の中に出てくるシャンソンの名曲をご紹介しましょう。
 
 
 
フランスかぶれの所長が国際電話の後に父娘に聞かせる
シルビーバルタンの「あなたのとりこ」
 
国際電話の相手を「シルビーからざんす」と言い
「シルビー?」という父親に「バルタンざんす」と言うと
「バルタン星人?」「宇宙人?」と言う父娘。
世代の差を感じさせるシーン(笑)

 

 

 
 
フランスで父娘がお世話になる、マダム・バルドーがカラスのマリアと歌う
「枯れ葉」
カラスだからマリアというギャグはフランス人には意味不明ですね(笑)
ボブ・ディランバージョンでどうぞ。

 

 

 
 
続けてもう1曲父娘が聞かされる「パリの空の下」
孫のミシェルがマダム・バルドーの事を「伝説のシャンソン歌手」と言う
ところで、国際電話の相手のシルビー・バルタンの正体が分かるシーン。

 

 

 
 
「思い描かない夢は絶対に叶わないざんす。
 願った夢だけが、かなうざんす。」
という所長の言葉。
とにかく、みんなの夢が叶って良かった~読後感の良い物語です。
 
ルーブル美術館もすごいプロジェクトを考えるものですね。

 

 

 

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