資金管理について | BO・FX放浪記

BO・FX放浪記

資金:1万円をBO・FXのトレードでどこまで増やせるか?
アフィリやステマ無しの、リアルな体験記です。
( 旧ブログ名:海外BO放浪記 )

以前予告していた通り、今回はBO(バイナリーオプション)でトレードをする際の
資金管理の方法について書きたいと思います。
※話を判り易く説明するため、BO業者は、今僕が使っている
  
HIGHLOW (ハイローオーストラリア)(1回あたりの取引金額:1,000円~100,000円、 取引単位は1円で調整可能)で
   ‘スプレッドHIGH/LOW ’(ペイアウト倍率2倍) 使用の前提で話をさせていただきます。


まずは、トレードをする際、
「1回のトレードに対し、資金のどれくらいの割合の金額を賭ければよいか?」 
これは実際、迷われている方も多いのではないでしょうか。

その明確な解答を出してくれるのが、ケリーの公式(ケリー基準)です。

ケリーの公式(ケリー基準)のについては、詳しく説明するのにかなり専門的な知識が必要で話も長くなり、
僕も残念ながらそのような知識を持ち合わせておりませんので、
詳細については割愛させていただきます。
詳しく学びたい方は、‘ブックマーク’欄にある、『¥∞ 』 様のHPをご覧ください。

使用するBO業者のペイアウト倍率:A倍で、今トレードで使っている手法の勝率がP倍だった場合、
ケリーの公式に当てはめると

F = (AP-1) ÷ (A-1)

この が、‘最も効率よく稼げる賭け率’ となります。
例えば、ハイローオストラリアの‘スプレッドHIGH/LOW (ペイアウト倍率2倍) ’使用で
勝率が58%あった場合、

F = ( 2×0.58 - 1 ) ÷ ( 2 - 1 ) = 0.16 = 16%

つまり、毎回のトレードの際に、その時(トレードする直前)の資金の16%を賭けて行けば、
一番効率よく利益を得ることができることになります。

ただし、世の中そんなに甘くありません。

資金がある程度多くあれば、ケリーの公式で運用可能ですが、
資金が少ない場合は、すぐにショートしてしまいます。
例えば、上記の16%掛けで資金:1万円スタートの場合、
8連敗すると資金は最低取引金額の1,000円を下回り、破産となります。



では次に、
「いかに安全に(=破産しないように)、資金を管理してトレードして行くか?」
を考える必要があります。

この難題の解答となり得るのが、W.フェラーの確率論です。

これも、かなり複雑な内容となるので、詳細は割愛させていただきます。
これも詳細は、
『¥∞ 』 をご覧ください。

W.フェラーの確率論では、投資をする際の破産する確率(破産率)についてもも述べられています。
その中で、破産率を導く評価式がありますが、その式は、一般人には恐ろしく難解・複雑なので、
前回記事にも紹介させていただいた、『¥∞ 』 様のHPで無料で提供されている‘破産率の算出ソフト’を使用させていただくことにします。

このソフトが優れているところは、定額賭け(いわゆる‘均等賭け’) ・ 定率賭け(上記のような賭け方)
のどちらの方式にも対応されている点です。

20140823ソフト1   20140823ソフト2

例えば、資金:10万円で、1回あたり1万円の購入(均等賭け)で
ハイローオーストラリアのスプ有りハイロー(2倍)で勝率60%の取引を続けていくと、
破産率は、上の左側の図のように、1.156% ~ 1.734% ということになります。

破産率についてですが、BOトレードをして行く上で、どれくらいが適正な率なのでしょうか?

「破産率が3%」 と言った場合、その表現の意味についてですが、
100人の専業トレーダーがいて、一生(理論上は永久に)トレードを続けて行った場合、
「100人中、3人が途中で破産してしまう。」ということを意味します。
みなさんは、この確率(3%)は高いと感じるでしょうか?低いと感じるでしょうか?

破産率について、どれくらいが適正なのか?
株やFX 、BO・競馬・オンラインカジノ等の研究サイトを色々とリサーチしたところ、
一般的には、
‘1%未満が適正’だと言われているようです。
ただし、それではかなり慎重にやり過ぎだということで、
ギャンブラー志向の方の中には、‘5%までならリスクを取ってよい’とい人も結構いるみたいです。


話を前半に戻しますと、
ハイローオストラリアの‘スプレッドHIGH/LOW ’(ペイアウト倍率2倍) 使用で勝率が58%あった場合、
賭け率:16%が、‘一番効率の良い賭け率(定率)’でしたね。

では、その場合どれくらいの資金量があったら、安全に取引できるのでしょうか?
仮に資金が10万円として、ソフトを使って算出すると、

20140823ソフト3
結果は、破産率が 5.25% ~ 6.25% となりました。少し高めの数字ですね。
なお、上図の‘破産基準’についてですが
算出ソフトは、‘資金がこの金額を下回ると事実上トレードが不可能となる金額’を‘破産基準’として設定できます。
上図で、破産基準を6,250円と設定したのは、賭け率が16%の場合、最低取引額:1,000円 ÷ 0.16 = 6,250円
の資金が最低でも必要となるからです。
(※本当は、最低取引額:1,000円を、破産基準にしてもよいのでしょうが、
  そうした場合、ケリー基準やフェラーの確率論の想定事項から外れてしまうことになるので、条件を厳しく設定しました。)

では、
賭け率:16%の場合、資金がいくらあったら、破産率が1%未満になるのか
算出ソフトで、資金量を1万円ずつ増やして試したところ、

20140823ソフト4
資金量:63万円が適正な数値となりました。
ちなみに、63万円の16%は 100,800円となり、
ハイローオーストラリアの1回の取引上限額:10万円とほぼ同じになります。

勝率:58%の手法を持っていたとしても、さすがに63万円の初期投入資金を用意するのは厳しいし、
または不安に感じる人も多いはずです。
よって、ケリーの公式よりもフェラーの破産率を優先(利益率 < 安全性)させて
10万の資金で、破産率が1%未満になるように
、(2つ上の図の状況から)賭け率を1%ずつ下げて調整していくと
(ちょっと面倒になるので、賭け率は1%単位で調整。
  本当は、賭け率は1%未満単位でも入力可能です…。優秀なソフトだ!)

20140823ソフト6

10万円の資金の場合、賭け率:10%が適正な数値となりました。
追記:記事アップ30分後に、賭け率を下げて調整する際に
         破産基準の数値も調整しなければならないことを忘れていたことに気付きました。
     あわてて、算出・調整し直して、正しい画像&数値に記事を差し替えました。
     ブログ更新直後にご覧になった方、申し訳ございませんでした。



話がかなり長くなりましたがw、いままでの内容をまとめると、

例えば、勝率:58%の手法を使って、資金:10万円でスタートした場合、
始めの賭け率は 10%でスタート。
その後、資金量の増加に応じて、賭け率も徐々に増やして調整して行き、
最終的に、資金:63万円・賭け率:16% の状況になるように資金管理をして行くのが、ベストな方法です。

(その後は、資金が63万円超 ⇒ 賭け金:10万円の定額、 63万円を割り込む ⇒ 賭け率:16%の定率。)

このように、ケリーの公式 & W.フェラーの確率論 を使用することで、適正な賭け率で運用していくことが可能です。

ただし、例として挙げた勝率:58%(の手法)ですが、
これがいかにも簡単に実現可能な数字に見えて、実際には、どれだけ困難なことだろうかは
専業BOトレーダーの方なら誰もが身をもって感じることだと思います。

仮に、そのような聖杯に近い手法でトレードをして行った場合でも、
賭け率:16%の定率賭けでは、わずか4連敗しただけで、資金が半分になってしまいます。
(ケリーの公式を用いて運用した場合、調子が良い時は爆発的な勢いで資金が増えますが、逆もまた然り!)
そういった状況にも耐え得る鋼の精神力が必要となります。