こんにちは!まーさです。
今日はようやく、もう半年以上越しで読み終えた(何度も放置していた)一冊、「残像に口紅を」を読み終えたので、感想を書きます。
この本が悪いというわけではなく、ミステリーやわかりやすい恋愛小説ばかり読んできた私には新しいワールド過ぎて、
文字が消えるルールやらなにやらが理解できなさ過ぎて、何度も止めていた作品です。申し訳ない、、、
これはある作家(主人公)が、自分の作品の新たな試みとして、世の中から文字が消えていき、言葉が消えていき、それに対応するものが現実世界で消えていくとしたらどうなるか、実験するという作品です。
現に、作者のまわりの言葉やモノ、人物がどんどん消えていき、不便(すごく単純に表現するとね)、、、という流れ。
それが作家が本を書く中で見ている世界なのか、現実に作家をとりまく世界なのかがわかりかねるのだけど、、、
この世界も本の延長:虚構、、、とのことです。
だけど、なんでこうした挑戦をしているのか、作家自身の劣等感とか、こんな突飛な創造性になぜ挑んでいるのか、随所んヒントがちりばめられているところも面白かった。
急に後半に生い立ちの話が出てきて、少なくとも自分の生きている証を「何かを生み出すこと」に見出している人にとっては響くんじゃないかなと思いました。
私も胸がチクチクしてきた部分も。
マズローの5段階の欲求の一番上が「自己実現の欲求」というけれど、なぜ人間って、何かを生み出すことに存在意義を見出すのだろうね、、消費的な楽しさじゃ満たされなくなるのよね。
だけど、その1~4の欲求がある程度満たされていないと自己実現なんてやってられないわけで、
だけど、往々にして1~4が満たされていない人ほどいきなり5段階目にジャンプしようとする傾向があるのかもしれないと思うよ。そういう状況ってつらいんだよね。多分楽しくない。
この作家も、生い立ちからしてそういう側面はあったんでないかな、と脱線したのでした。
だけど、後半は当然ながら存在する言葉も、ものも少なくなって、世界がどんどん乱暴になっていくのが印象的だった。主人公の行いも、周りの人もどんどん暴力的になっていっていた。
言葉がないとすぐ暴力的手段で解決に走ろうとするということなのかな。
言葉で意思を交わすことってだいぶ平和に役立っているのだろうね(月並み感想)
言葉を話せないって相当なストレスなのだろうね。物語では、言葉が消えていることを意に介さず暮らしている人も出てくるのだけど、、、そういう人は、言葉で切り取った世界ではなく、目の前にあるものをそのまま言葉を介さず理解しているということなんだろうかね。「コップ」ではなく「何かを入れるもの」みたいな?
(もしこの本の中で、言葉に対応するものが消えるのが、それぞれの言葉の主観次第だった場合ね)
そういう世界を一段抽象的にとらえることによって、普段見ている世界の見方も変わるよね、、デュシャンの泉みたいにね
それがよいことか悪いことかはわからんがw 無人島では役に立ちそう?
これからどんどん本を読むぞー!ついつい実用書に手が伸びがちだけど、小説もね!
まーさでした。