長野県で、最も南にある天竜川のダムです。
→こちら ←
戦時中、中国や朝鮮から強制連行された労働者や、
連合軍の捕虜などが働かされた、暗い過去のあるダムです。
最悪の環境の下、少ない賃金や食事で厳しい強制労働。
ケガや病気で亡くなった方や、逃亡者も多数いたそうです。
発電専用のダムで、湖名は付けられていません。
周囲に公園や駐車場が無く、ダムの説明はこの看板のみ、
パンフレットやダムカードはありません。
本当に発電する為だけのダムなんです。
平成15年末の段階で、堆砂率84.8パーセント!
日本で一番埋まってるダムです。
発電専用なので、堆砂の影響はまだ大丈夫なようです。
ダム天端部が、端から端まですべてラジアルゲートです。
その数16門!圧巻です!
ダム天端ゲート上部になります。
人が通れますが、下流側には設備があるので、
下を覗き込む事ができません。
曲がりくねった急流の天竜川は「あばれ天竜」と呼ばれ、
渓谷の土砂を削り取りながら流れます。
晴天でも濁ったその水は、研磨剤の役目を果たし、
ダム放流時にダムの表面を磨きます。
これくらい古いダムであれば、
コケが生えていたり黒ずんでいたりする物なのですが、
水の流れる部分のコンクリートは、真っ白です。
春は、桜がきれいですよ!
しかし夜は、過去の事があるので、
行かない方がいいと思います。
ダム形式 G
G 重力式コンクリートダム
使用目的 P
P 発電