私はいい大人なのに、岩波ジュニア新書をよく読みます。
ははは。いいじゃないかよう~。
大人だって、知らないことがたくさんあるのだ。
そういうとき、このジュニア新書はわかりやすくてちょうどいいのである。
この本は、タイトル通り性暴力についてくわしく書かれています。
ふりがなも多く、小学校高学年ぐらいからなら読めるでしょう。
そうですね、こういった本はなるべく早い年齢で読んだほうがいいと思う。
で、いろんな言語に翻訳して全世界に向けて販売しよう。
いや、各国がまとめて購入し、国民に配布しよう。
序章にもあるように、
「何が性暴力かわからなかったら、性暴力をなくすことはできません」(P5)
そうなのである。まずは正しく知ることだ。
性暴力といわれると、なんとなく浮かぶイメージは、
「若い女の人が夜道をひとりで歩いていると、見知らぬ男に……」
という感じだが、実際はもっといろいろある。
本書にもあるように、加害者は部活や職場の先輩とか、先生とか、友だちとか。
あと、身内の場合も多い。
それから、これは私も誤解をしていたことだけど、
なぜ抵抗しなかったのか、ということ。
何か相手に脅されたとか、凶器を持っていたとか、大人数だったりとかでないなら、
逃げられたんじゃないの?と思っていた。
でも、全然違っていた。
第2章 「抵抗できる、わけがない」 で、詳しく説明してあるが、
これまで経験したことがない出来事に対しては、
対処方法を考えるのはとでも難しいそうだ。
確かにそうだよな。
突然訪れたピンチだ。
逃げたり抵抗したり、という対処はなかなか思い浮かばない。
きっとこういうことも、あとで被害者をさらに苦しめることにつながるのだろう。
「どうして逃げなかったの?」
「どうしてもっと強く抵抗しなかったの?」
まわりの人も、そして被害者自身もそんなふうに思ってしまったら、
もっと傷ついてしまう。
それから、これも知らなかったのだが、被害を受けたあと、
相手に気に入られるような行動をとることもあるという。
これを「迎合反応」というそうだが、
相手を怒らせないように、これ以上ひどいことをされないように、
機嫌をとったりすることだそうです。
そうか。
こういうことを知らないと、加害者はもちろん、第三者も誤解する。
「なんだ、結局そんなイヤじゃなかったのね」
と思ってしまう。
あと、重要なのは上下関係。
上司とか、年上の人から迫られたら、逃げられない状況になってしまう。
今後の仕事のつきあいとかも考えてしまうだろう。
直接の脅しとかがなくても、相手の言うことに従わざるを得ない。
もし、被害者側が子どもだったら、本当に逃れる術がない。
これはなあ、互いに相手を尊重し合うことができないから問題なんだなあ。
誰しもその人だけの人生があるのだから、
他の人が好き勝手なことをしてはいけないのである。当然だ。
こうやって書くと当然すぎるのだが。
どうにもこうにもうまくまとめられないが、
いや、そもそも終わりのないテーマだ。
だが、「知は力」なのである。
まず思い込みを捨てて、(ということは、
自分が何かを勝手に思い込んでいると知ることでもあるが。)
正しい知識を得ることが大事なのだ。
「性暴力はどこででも起こりうる」と認識するだけでも、
少しはましになるかな、とも思う。
自分も、世の中も。
