こんにちは。
毎月の読書振り返り。
12月は、3冊!
①成熟スイッチ / 林真理子
②世界の一流は「雑談」で何を話しているのか / ピョートル・フェリクス・グジバチ
③五年前の忘れ物 / 益田ミリ
3冊の感想をメモ。
成熟スイッチ/林真理子
お初の林真理子さん。
最近は何かと騒がせているニュースに出てくる方だけれど、
実績・経歴とともに本来はすごい作家さんだということを
忘れてはならない。
とても素直で正直に、
自分の心のうちをさらけ出している文章だったので、
林真理子さんという人がどんな方なのかがよくわかった。
嫉妬心剥き出し、自身の超ミーハーな部分を認め、
モヤっとした部分は徹底的につついてきた。
年齢と経験をじっくり重ねて成熟された
今の彼女がわかる、痛快なエッセイ本です。
一大ブームを巻き起こしたというデビュー作
「ルンルンを買っておうちに帰ろう」も読んでみたくなった。
小説よりも、やはりエッセイの方が気になる作家さんだ(笑)
世界の一流は「雑談」で何を話しているのか /ピョートル・フェリクス・グジバチ
ビジネスの場で武器になる雑談の中身を
分かりやすく解説されている。
同時に、日本人の癖や残念なところを、
海外からの目線で指摘しまくってくれている本(笑)。
ズバズバ斬ってくれているところをメモ。
――ヨーロッパやアメリカでは、「社交的な会話」ができることが
美徳とされています。社会や政治、経済、歴史など、
あらゆることについて自分なりの意見を持ち、
それを話すことは「大人の嗜み」と考えられています。
欧米の人たちは、子供の頃から自分の意見を持ち、
それを表現して自己開示すると……いう教育を受けていますが、
日本ではそうした教育は重要視されていません。
決められたカリキュラムを学ぶとか、
受験勉強でも暗記が優先されていますから、
自分の頭で考えて、自分の意見を持ち、
それを表現することに慣れていないのだと思います。
――ヨーロッパの国々では、日本やアメリカと比べて
「教養」が重要視されています。
ビジネスで雑談をする場合でも、相手が大学を出ているならば、
それなりの知識を持っていることを前提として、会話が進んでいきます。
専門知識はそれぞれ違っても、歴史や政治、アートなどについて、
「このレベルの話はできるはず」という水準を見越して話題を選んでいます。
――世界のビジネスマンが雑談に求めているのは、「リベラルアーツ」です。
リベラルアーツとは、日本語では「一般教養」と訳されていますが、
元来の意味は、人間を束縛するものから解放するための知識とか、
生きるためのチカラを身につけるための手法を指します。
世界のビジネスマンは、雑談を学びの場と捉え、
お互いの人生を豊かにするための知識や情報を
「やりとり」する時間と捉えていますから、
雑談を世間話や無駄話と考えている日本のビジネスマンとは、
良くも悪くも、向き合い方に大きなギャップがあります。
ちょっと話は反れるのだけど、
ジャニーズの性加害問題に切り込んだのが
外国人記者だったように、
外の人からズバッと言ってくれるほうが
日本人は変われるのか、なんてことを読みながら考えた。
島国の中で意見を言い合っていても解決しないことが、
外からの一撃で変わることが、
大なり小なりきっとたくさんあるんだろうな。
五年前の忘れ物 /益田ミリ
疲れたからミリさんの本で癒されようと開いたら、
「おや?いつものミリさんと違う……!」ってなった本。
降り幅がスゴイ。
破廉恥なお話から、
何気ない日常の一部分を切り取ったほっこりするお話まで、
いろいろ味わえる短編集。
最後にはお話の続きを漫画で描かれているものがあって、
ほのぼのしたミリさんの絵で締めくくられていたことに
なぜか安心した(笑)
【文庫本】
【単行本】
2023年に出会った本は83冊でした。
今年も多くの本を楽しみたい。
2024年も読書記録にお付き合いください
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