パパ「アポロ」

 

アポロ「なんですか?」

 

 

パパ「この前、パパの子どものころの話をしていたら、見事に眠っていましたね(笑)」

 

アポロ「えっ、そうでしたっけ?」

 

パパ「そうですよ、途中、きりんさんで遊び始めたし、ぜんぜん、聞いていなかったでしょう」

 

 

アポロ「だって話がぜんぜんわからなかったから、つまらなかったんです!」

 

パパ「えーー。つまらなかったですか(涙)でも、今日もまた話の続きをしたいんですけど・・・・」

 

アポロ「・・・(無言)」

 

 

パパ「じゃあ、続きを話しますよ(笑)しっかり聞いていてください」

 

アポロ「・・・(無言)」

 

 

パパ「高校生1年生のとき、自分の思想がどういう思想なのかに興味がありました。

そして中国の古典を図書室に行って

ひたすら読みましたよ。

 

おもしろくて図書室にあった

中国の古典を全部読んでしまいました(笑)

 

有名な論語から老子、荘子、韓非子や孫子、呉子、六韜三略などの本にもハマりました(笑)

 

全部読んで、

自分の思想は老子に近いことがわかりましたので、何度も何度も老子を読みました。

おかげで覚えちゃいました(笑)

 

 

無為自然

という感覚がとても自分にしっくりきました。

 

上善は水の如し、

という日本酒がありますが、この考え方もとても好きでしたよ

 

アポロ、聞いていますか?」

 

 

アポロ「・・・(無言)」

 

パパ「ある日、数学を勉強していて、とても感動したことがあったんです!

 

『この問題、答えが出ないじゃん、

答えを見ちゃおっ』と思って答えを見たんですよ。

そしたら、なんと、

『解無し』が答えだったんです!

 

 

アポロ、わかりますか。

答えがないというのが答えなんですよ。

これは感動しました!

 

だって、パパはずっと、人間はなぜ生まれてきたのかということを悩んでいたからです(笑)

 

でも、解無しという答えがあることを知って、この悩みが消えました。

 

例えば、クローン技術とかで人間に作られた動物がいたとします。

 

 

その動物が、自分はどうして生まれてきたのかを悩んでいたとして、人間から見れば、君はぼく達に食べられるために作られたんだよという回答ができるかもしれませんが、本人はそんなことはわからないのです。

 

 

人間も同じで、もし、神様が人間を作ったのであれば、君はぼくがこういう理由で作ったんだよ、と回答できるかもしれませんが、本人にはそんなことはわからないのです。

 

 

だから、なぜ人間は生まれてきたのかということを人間が考えても答えは出ない、つまり、解無しなんだと思いました。

 

なぜ生まれてきたのかではなく、生きている間に何をしたいのか、ということであれば、

これは人間が自分で答えを見つけることができるから、考えるならば、こちらを考えるべきなんだと思ったんですよ。

 

 

今は、ワンちゃん達ともたくさん魂の話をしたので、なぜ生まれてきたのかは、たくさんの経験をして愛を感じるため、という回答があるのですが、そのときはその解無し、ということで納得できました(笑)

 

そして、この感動を学校の先生に話をしたんですよ。

 

 

でも先生から

「お前、何バカな話してるんだ?思想とかそんな本ばかり読んでるからそんなことを考えるんだ、そんなことを考えている時間に

受験勉強でもしろ」と言われました。

 

 


 

 

パパもまだ幼かったのでしょう。

とてもショックを受けました。

 

パパの話し方が間違ったのか、

もっと上手に伝えられるような言い方ができなかった自分が残念でした。

 

それからは話をするのを止めました。

挨拶だけはしましたが、それ以外は話すことをしなくなりました。

 

 

どうせ伝わらないし、伝わらないならば話すだけ無駄だし、と思ったからです。

 

そうして、高校卒業まで、ぜんぜん話をしない、図書室で本を読んでいるような子どもになってしまいました(笑)

 

 

小学生のころはリトルリーグで野球を、

中学生の頃は自衛隊に行って剣道をするような運動少年でしたけど、高校生のころは真逆になってしまいました。

 

卒業式が終わったあと、自分を振り返って反省しました。

 

 

伝わらないから話をしない、とやってしまったことは間違いだった。

もっと自分の思いを伝えられるように、たくさんの言葉を覚えるべきだった、と。

 

そう思ったので、

言葉を覚えるには国語辞典を読むのが良いと思って、国語辞典を1冊読みました(笑)

 

おかげで言葉を多く覚えたので、

表現力がついて、大人になってからお客様とお話するのにとても役に立ちましたよ。

 

アポロ、聞いてますか?」

 

 

アポロ「・・・・(無言)」

 

パパ「あー、また寝ていますよ。そんなにつまらないですかねぇ(涙)

 

アポロ達、ワンちゃんと話をするときは

言葉ではなく、思いで話をするのがとても楽です。

 

言葉に変換することで、

自分の思っていることを相手に自分が思っているように伝えられない、ということがないからです。
 

でも、人間との話ができなくなっちゃったら困るから、例え思っていることが相手に上手に伝わらなかったとしても、きちんと言葉に出して話をしないといけないなと思います。

 

 

ん? アポロ、お芋食べますか?」

 

アポロ「・・・ えっ?お芋!食べまぁす!」

 

 

パパ「眠っていても、お芋という言葉は聞こえるんですね(笑)」

 

 

 

◆アポロから一言◆

 

パパの難しい話

ぼくは全然わかりません!

 

そんな話をしている時間に

ぼくはご飯を食べたいです

 

でも

パパがかわいそうだから

ぼくは静かにパパの話を聞いてます

 

静かにしていると

いつの間にか眠っているから

 

ぼくは静かになってます

 

だから

ぼくは良い子です!

 

 

 

 

◆コウスケより一言◆

 

人は皆

自分の思いを言葉に出して

相手に伝える

 

そのときに

ハートを開いて言葉を聴こうと思う

 

そうすれば

 

耳で聞こえる言葉のほかにも

 

思いの言葉が

私の耳には

聞こえてくるようになるかもしれないから