パパ『あっ、アポロ、

さっきまでワンワンにガウガウやっていたけど、いつの間にか昼寝しています。

今のうちに仕事しちゃいましょう(笑)』

 

 

 

アポロ「パパぁ」

 

 

パパ「・・・・・」

 

アポロ「パパってば」

 

 

パパ「・・・・・」

 

アポロ「パパって言ってるでしょ!」

 

 

パパ「なんですか?パパは今、お仕事しているのですよ」

 

アポロ「お腹が減ったんです。ご飯ください」

 

パパ「まだ夕飯まで3時間あります。それまで待っててください」

 

アポロ「待てません!今、食べたいんです!」

 

 

 

パパ「ダメです。我慢してください」

 

アポロ「嫌です!」

 

パパ「アポロは、わがまま王子ですか?もう少し我慢してください」

 

アポロ「ぼくは、わがまま王子ではありません!

アポロです。それにぼくはいっぱい我慢してます」

 

 

パパ「えーー!好きにさせているつもりなんですけど」

 

アポロ「そうですね」

 

パパ「だったら何を我慢しているのですか?」

 

アポロ「まず、ご飯でしょ。それに、お昼寝でしょ。お散歩でしょ。お遊びでしょ。お出かけでしょ。

ねっ、こんなにあるんです」

 

 

 

パパ「えーー。ご飯もおやつも食べてますよ。

どうして我慢なんですか?」

 

アポロ「それはですね。

ご飯もおやつももっと食べたいからですよ。

でも、これで終わりってなっちゃうから、その先は我慢なんです。

 

 

それに今だってお腹減ってるのに、

もう少し待っててって言うから我慢になるんです!」

 

 

パパ「えーー。だって、たくさん食べたら、ぶくぶく太っちゃうから毎日の分量しかダメなんですよ。それに今、ご飯食べたら後でまた食べたくなっちゃうでしょ」

 

アポロ「わかりますよ。でも、ぼくはもっと食べたいし、今、食べたいから我慢しているんです!」

 

 

パパ「なるほどです。あとは、お昼寝やお散歩ですか?お散歩は朝も夜も行ってますよ」

 

アポロ「そうですよ。お昼寝はしたくてしているわけじゃなくて、独りで待っていなければならないからお昼寝しているんです。本当は独りで待っていたくないんですよ。

 

 

お散歩も朝と夜に行ってますけど、

本当は昼の暖かい時間が良いんです。

特に朝なんか寒いんですよ」

 

 

パパ「えーー。でも、パパも仕事に行くからお昼のお散歩はムリなんですよ。それに仕事に行っている時間はお家にいられないし」

 

アポロ「わかってますよ。でもぼくは我慢しているんです!」

 

 

パパ「じゃあ、お出かけやお遊びもそうなんですね」

 

アポロ「そうですよ。ぼくは毎日お出かけしたいんです!それに毎日、ガウガウ遊びもしたいんです!」

 

 

 

パパ「毎日、お出かけできたら良いですね。ガウガウ遊びもやれるときはしていますけど、もっとやれれば良いですけど」

 

 

アポロ「わかってますよ。だからパパに無理な事は言わないのですよ。でも、我慢はしているんです」

 

パパ「そうなのですね。それにしても我慢という状態はなぜ、起こるんでしょうかね?」

 

 

アポロ「そんなの決まってますよ。

欲しいなぁ、やりたいなぁと思っていることができないから、我慢するんですよ」

 

 

パパ「そうですね。何かの要望や欲求があって、それが叶わないから我慢するということになるのですよね。

 

ということは、我慢が多い、というのは、それだけたくさんの要望や欲求があるということにもなりますね」

 

 

アポロ「そんな難しい事はどうでもいいんです。

ぼくはできるだけ、我慢はしたくないです。


ぼくはもっともっと好きな事をすぐにしたいし、

いっぱい食べたいんです」

 

 

パパ「アポロは欲求があるということですね」

 

アポロ「そんなの当たり前ですよ。パパは我慢していることって無いのですか?」

 

 

パパ「そうですねぇ。ふだんあまりしていないような気もしますね」

 

アポロ「えーー。我慢するということが無いのですか?」

 

 

パパ「そうですねぇ。我慢するほどまでの欲求が無いですね」

 

アポロ「パパは変わってますね。どうしたらそうなれるんですか?」

 

パパ「そうですねぇ。それは『全てがこれで充分満ち足りてるなぁ』と思うと、新たに何か欲しいという気持ちがそもそも無くなってくるんですよね」

 

 

アポロ「そうなんですね。でも、それってどうするとそうなるんですか?

ぼくはそんなふうにはなれません。

 

 

 

だって、これが欲しい、これをこうしてほしい、でもそれがもらえない、こうしてもらえないって思っちゃうんですよ」

 

 

パパ「アポロはそれでいいんですよ。その我慢していることが大きなストレスにならなければそれで大丈夫ですよ。

 

 

パパは生きている時間の中で、すでにたくさんいろんな物も持ってるし、いっぱいいろんなことを経験したし、もう納得しているので何か欲しいという気持ちがそもそもが減ってきちゃったんです(笑)

 

なので、いろんなことが『これで良いのだぁ』という気持ちになることの方が多くなっちゃったんですよね」

 

 

アポロ「そうなのですね。ぼくもやがてはそうなるのですかね?大吉おじいさんはそうだったのですかね?」

 

パパ「どうなのでしょうね。大吉は何も無くてもニコニコしてましたね。

 

 

アポロはいつまでも今のままで良いですよ。でも、ご飯の量は決めた分量しかあげませんけどね」

 

 

アポロ「えーー。それは嫌です!」

 

パパ「あはは(笑) でもダメなんですよ」

 

アポロ「えーー。なんとかなりませんか(涙)ぼくは我慢したくないんです!」

 

 

パパ「ダメです。我慢してください」

 

 

 

 

◆アポロから一言◆

 

ぼく達は

いろんなことが

 したいです

たくさんご飯も

 食べたいです

甘いおやつも

 食べたいです

 

でも

 

そう思えるのもぼく達に

パパやママがいろいろと経験させてくれたから

 

ぼく達はそれを知ることができました

 

経験させて

もらえなかったら

 

それを

そもそも知らないから

 

そういう欲求も我慢も

生まれなかったかもしれません

 

そう思うと

そういう欲求が生まれることができて

 

ぼく達はとても幸せです

 

ぼく達にいろんな経験をさせてくれて

ありがとう

 

 

 

0歳4ヶ月のころのアポロ↑ オジサンみたいな顔でした(笑)