パパ「アポロ」

 

アポロ「なんですか?」

 

 

 

パパ「アポロはお家で遊ぶのは何が好き?」

 

アポロ「それは前にも言いましたけど、

ボール遊びときりんさんのガウガウ遊びですよ」

 

 

パパ「でもボール投げしても、

すぐに、これはぼくの!だから渡さない!って

なっちゃうからボール投げにならないんですよ。

きりんさんは中身をひっぱりだしちゃうから、ぼろぼろだし(笑)」

 

 

アポロ「だってボールも取ってきたら、ぼくのなんです!きりんさんは中身が気になるから、確かめないとならないんです!」

 

パパ「それはわかりますけど(笑) 投げて取って持ってきて渡して、また投げて取って持ってきて渡して、を繰り返さないと遊びにならないんですよ(笑) 

 

 

アポロのは、投げて取って持ってきて、ぼくの!ってなって、それを引っ張りっこして取って、投げて取って持ってきて、ぼくの!ってなって、それをまた引っ張りっこして取って、投げてっていう具合なんですよ(笑)」

 


 

アポロ「パパが投げて、ぼくが取ってきて、

パパがぼくから取って投げて、ぼくが取ってきて、というのがぼくが好きな遊びです」

 

 

 

パパ「パパがぼくから取って、、、というのが

引っ張り合いっこになっていて、それも遊びになっているのですか?」

 

アポロ「はい、そうです。引っ張り合いっこもおもしろいんです」

 

 

パパ「アポロがそれが好きというならば、それでも良いのですけど。

 

 

ぼくの!になって、独りで夢中になっておもちゃを噛み噛みしているから、だったらお仕事しようかなぁと思って、静かにその場を離れると、

すぐに気がついて、パパの方におもちゃを持ってやってきますよね(笑) 

 

独りで噛み噛みしていても同じだと思うのですが、ダメなんですか?」

 

 

 

アポロ「ダメです!パパがそばにいて、ぼくが遊んでいるのを見ていないとダメなんです!」

 

パパ「えーー。だって独りで噛み噛みしているのだから、パパがいてもいなくても同じような気がするのですが」

 

アポロ「違います!それに静かにいなくなっても、ぼくにはすぐにわかります!」

 

 

パパ「夢中になっているようでいて、パパの気配を感じているのですね(笑)」

 

アポロ「そうです。だからいなくなったらすぐにわかります!」

 

パパ「きりんさんの遊びも、最初はガルル~って言って、きりんさんに飛びかかったりしてますが、

 

パパの腕からきりんさんを取って、中身を引っ張り出す遊びになっちゃいますよね(笑) 

だからきりんさんがボロボロになっちゃいましたよ」

 

アポロ「だって、中からピューピューと音がするから、その音がするものを確かめたいんです」

 

 

パパ「そうなのですね。だから、中身を引っ張り出しちゃうんですか?」

 

アポロ「そうです。だって、ピューピューと音が鳴っているのが何かが気になるのです」

 

パパ「なるほど。そういえば、この前、おもちゃ屋さんに行ったときのことを覚えてますか?」

 

アポロ「おもちゃ屋さんは覚えてますけど、

この前というのは覚えてません」

 

 

パパ「パパがアポロに、『きりんさんがボロボロになっちゃったから、今日は、きりんさんの代わりに別のを新しく買いましょう、どれが良いですか?』って言って、サメさんを買ってきたときです」

 

アポロ「サメさん?サメさんもぼくのです!」

 

 

 

パパ「そうなんだけど(笑) 

そのとき、アポロは『どれにしようかなぁ』って選んでいたでしょ。

 

そして、『ぼくはきりんさんは持っているから別のにしよう』と言ってサメさんになりました。

 

パパが、『きりんさんは持っているけど、きりんさんを捨てて新しいのにするから、きりんさんでも良いんだよ』と言いましたが、アポロは、

『きりんさんは持っているからサメさんにしよう』と言って、サメさんを買いました」

 

 

アポロ「はい、サメさんもぼくのになりました」

 

パパ「そうじゃなくて、きりんさんはボロボロだから、『ありがとう、バイバイ』と言って、きりんさんを捨てて、新しくサメさんになるはずだったんですよ。

 

でもアポロは、

『きりんさんは持っているから、今日はサメさん!』

と言って買ってきちゃったから、

きりんさんに『ありがとう、バイバイ』と言って、捨てられなくなっちゃったんです」

 

 

アポロ「どうして、きりんさんとバイバイしなければならないんですか?きりんさんもぼくのです!」

 

パパ「そうなんだけど、ボロボロになっちゃったからですよ」

 

アポロ「でも、きりんさんはここにまだいます!

ぼくのきりんさんは、バイバイしません!」

 

 

パパ「はいはい。そうやって、どんどんおもちゃが増えてしまっているんですけどね。

しかも、今日はぼくはこれ!って言って買ってきても、そのときだけで、すぐに飽きちゃうし。。。」

 

アポロ「ぼくの宝物はバイバイしませんよ」


 

 

パパ「はいはい。まあ、独りでお留守番をしているときに、おもちゃ箱から何やら引っ張り出して遊んでいるときもあるみたいだから、アポロの宝物は大切に宝箱にしまっておきますよ」

 

アポロ「ぜったいバイバイはしませんからね!

ぜんぶぼくの宝物だから」

 

 

パパ「はい。わかりました。ところで、宝箱からおもちゃを出して遊んだ後に、また宝箱にしまってくれると片付けをしなくて良いから助かるんですけどね」

 

アポロ「それはパパがやってください。

ぼくは引っ張り出すのがおもしろいんです!」

 

 

 

◆アポロから一言◆

 

ぼく達にも

お気に入りのおもちゃがあります

 

だからそれでいっぱい遊んじゃいます

 

どんなに古くなっても

あなたが買ってくれた

大切な宝物

 

ぼく達の知らないうちに

ぜったい

棄てたりしないでね