年間被曝量1mSv/y=0.23μSv/hとする事の欺瞞 | kerojijiのケロケロブログ

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3.11世の中が何もかも変わっちゃったんだよね。目に見えない形で日本は安全な国では無くなってしまいました。

0.114μSv/h

この1時間辺りの数値を24倍し、更に365倍すると

1mSv/yとなる


しかし、行政の計算においてはそうならない

行政の主張は以下の通り
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追加被ばく線量年間1mSv/y、5mSv/yの考え方

追加被ばく線量は、空間線量率の測定により確認することができ、
追加被ばく線量年間1mSv/y、5mSv/yは、
一時間当たりの空間線量率に換算すると、
それぞれ 毎時0.23μSv/h、0.99μSv/hにあたる。



その考え方は、以下のとおり。

追加被ばく線量の考え方
1  事故とは関係なく、自然界の放射線が元々存在し、
  大地からの放射線は毎時0.04μSv/h、
  宇宙からの放射線は毎時0.03μSv/hである。
  (出典:原子力安全研究協会「生活環境放射線」平成4年)。

※大地からの放射線、宇宙からの放射線は
  それぞれ年間0.38mSv/y、年間0.29mSv/yであり、
  これを一時間当たりに換算(24時間 ×365日で割る)し た数値


2  追加被ばく線量年間1mSv/yを、一時間当たりに換算すると、
  毎時0.19μSv/hと考えられる。
  (1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4倍)のある木造家屋)
  に16時間滞在するという生活パターンを仮定)


※毎時0.19μSv/h × (8時間 + 0.4 × 16時間) × 365日 = 年間1mSv/y

3  通常のガンマ線サーベイメーターでは、
  事故による追加被ばく線量に加え、
  自然界から の放射線のうち、
  大地からの放射線分のみが測定されるため
  (宇宙からの放射線は測定されない)、
  0.19 + 0.04 = 毎時 0.23μSv/h
  0.19 × 5 + 0.04 = 毎時 0.99μSv/h


が、それぞれ追加被ばく線量年間1mSv/y、5mSv/yにあたる

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と、している。




納得出来ますか?


私は全く納得出来ない。





この計算でおかしいのは

A 追加被爆線量について、どの場所で計測した場合の数値をもって
  年間1mSv/yの判断基準とするのかが明確にされていない点

B 大地からの放射線と、宇宙からの放射線
  年間0.38mSv/y、年間0.29mSv/yから
  毎時0.04μSv/h、0.03μSv/hを導きだす上で
  屋内で16時間過ごすとする仮定の、屋内(遮へい効果(0.4倍)を適用していない点
  (0.4倍を評価して計算すると上記3における数値は0.23μSv/hより小さくなる)

C 追加被ばく線量年間1mSv/yを、一時間当たりに換算する時に
  1mSv/y÷356日÷24時間=0.114μSv/h である現実を
  生活を仮定する事で0.19μSv/hとし
  除染範囲が拡大してしまう物理的な現実の数値では無い物にしている点

D この計算では外部被曝を1mSv/y以内に押さえ込める計算になっているが、
  国が目標とする、内部被曝外部被曝合わせて1mSv/yとしているにも係らず
  内部被爆線量については全く計算に入っていない点

E 更に、除染の処置が行なわれる迄の累積線量が全く考慮されていない点



以上5つの点において、おかしな計算であり、
内部被曝外部被曝合わせて1mSv/yと云う目標を
達成し得るに妥当な物では無いと思える



更にこの計算式には疑問が残る。



屋内(遮へい効果(0.4倍)についても現実と何処迄合致した物か?
検証が行なわれた数値なのか?
机上の計算式だけで出て来た数値では無いかと疑念が残る



この数値を妥当な物としたとしても
0.4と云う数値を維持するには
屋外からの出入り等について
様々な制約条件が出る物と考える



例えば
靴底の洗浄を行ない、外で着ていた衣服を室内に持ち込まない(外で脱ぐ)
外から帰って来たらすぐに頭を洗う
風の強い日は窓を開けない
換気扇やエアコンにはヘパフィルター等の放射性微粒子を遮蔽する装置を付ける等

乾燥する冬季には静電気も起き易く
放射性物質を含む埃や塵は衣服や髪の毛につき易くなるわけで

現実的には難しい課題をクリアしなければ維持出来ない問題が有る




以上の事柄を持って
0.23μSv/hは、内部被曝外部被曝合わせて1mSv/yと云う目標を
達成する為に妥当な数値では無いと考える



計算式においても
物理的な汚染と云う現象を
仮定の生活を当てはめた上での架空の妄想数値として
現実を歪曲化し数値基準を上げ、
1mSv/y達成を容易い物にする為の計算でしかないと思える




この計算で見えて来るのは
行政の逃げだ


福島の小学校に0.38μSv/hを強いた時同様
計算の方法には行政の欺瞞が満載だ



本当に内部被曝外部被曝合わせて1mSv/yを達成し
国民の健康被害を最小限に留めたいなら
空間線量は地上1mで0.114μSv/h以上の場所は除染すべきだ


それでも、食品の暫定基準値が現状の侭であれば
内部被曝外部被曝合わせて1mSv/yは怪しい物になると考える




( ゚д゚)あぁぁ…カチンコチンの堅物ブログになっちまったわい(≧ω≦)