今日は少しまじめな話です。
私もこれまでに、1度だけ会社を休職したことがあります。
理由は、うつ病でした。
今は元気に職場復帰していますが、あのころのことを思い出すと本当によく乗り越えたな、と自分をほめたくなります。
よく、うつ病というと、気の弱い人やまじめすぎる人のなる病気といわれていますが、私が実際になってみて感じたのは、誰でもかかりうる病気だということです。
私の場合は、職場の仕事量の負荷、によるものでした。
一時期、仕事が忙しくなり、終電や泊まりもありました。
やっと、仕事の山場を超えて、仕事量に余裕ができたときに、それは突然やってきました。
人間、気を張りつめているときには元気ですが、ふと気を抜いたときに、それまで抱えていた隠れていた負荷がどっと体の症状として表れてくるのです。
私の場合には、会社に行くのに朝起きられない日が1週間続き、その後、会社に行けなくなってしまいました。
朝、自分の体を起こそうとするのに、体がいうことをきかないのです。
その後、上司に勧められて、心療内科の病院へ行きました。
診断はうつ病。
その場で医師が診断書を書いてくれ、1ヶ月は休職しなさいといわれました。
会社を休み始めてからは、気持ちも楽になり、多少は悲観的な気持ちになりましたが、徐々に気持ちが安らかになっていきました。
会社復帰には、2ヶ月かかりました。
その間は、2週間に一回、病院へ行き、薬をもらって飲み続けました。
2ヶ月後、いよいよ会社に復帰するとき。
それまでじっと家にいた私は、会社に行き始めました。
周りの人は気を遣ってそっとしてくれていました。
最初の2~3週間は、朝の満員電車や仕事をすることになり、極度の疲れを感じて、肩こりがしばらく続きました。
復帰後1ヶ月、医師が薬を軽減するといいました。
私のほうもそれに承知し、薬の軽減が始まりました。
このときに、それまで薬で抑えていたものが症状として表れ始めました。
それまでは、薬で緊張感を和らげていたのですが、薬を軽減したため、緊張感が体をつつみ、体に必要以上のりきみが入ったり、深く考え込んで思い悩んだりするようになりました。
おそらく、薬で、思考回路をすこしぼんやりと、あまり考えさせないようにしていたのです。
薬が軽くなると、それまでより神経質になり、刺激に敏感になり、自分自身が苦しくなりました。
でも、これはきっと薬を軽減した症状だから、慣れるまでは耐えようと自分に言い聞かせました。
復帰後1ヶ月ほどたった頃でしょうか。
ようやく、体の緊張感も緩和されてきました。
自分、が少しづつ取り戻せていく気がしました。
復帰してから7ヶ月目。
ようやく、医師から薬の停止をいわれました。つまり、一旦、治療が終了ということです。
私の体調がようやく元に戻ったのは、休職から1年を迎える頃でした。
いまでは、元通りとは行きませんが、無理をしないよう気をつけながら、仕事をしています。
うつ病に悩んでいる皆さんへ。
治すポイントは3つ。
1.無理をしない
2.薬は医師を信頼して飲み続ける(途中で勝手にやめたりしない)
3.病気なのだから、深刻に考えないようにする
何事も、考えすぎないように、が一番ですね。
今日の最後は、写真集を紹介します。
私が、会社に復帰した直後に本屋で見つけた青の写真集。
見ているだけで、さわやかになります。
- ブルー・ノート/タクマ クニヒロ
- ¥1,575
- Amazon.co.jp