日も落ちて

暗くなった水屋(台所)の

おかって口いっぱいに

お月さまが浮かんでいた



深い深い藍(あお)い空に

糸の様に細い

お月さまが

浮かんでいた



沈んだばかりの

お日さまに照らされて

金色(こがねいろ)に

輝いて



おばあちゃんが

わらわら(急いで)

孫達を呼び寄せて

祈りなさいと言う



言われるままに手を合わせた僕らは

虚空に浮かぶ

その不思議な天体を

ただ静に見つめていた