晩秋の
紅葉が広がる
校庭のはずれ
テニスコートの階段に
僕は腰をおろし
一人で青い空を眺めいていた
僕を見つけて
二人の同級生が
後の方から
はしゃぎながら近づいてくる
彼女たちは
僕の近くに座って
楽しそうに会話を始めた
一人はこの夏
僕を海に突き落としてくれた女の子
彼女は
僕の前だと
子犬の様に
僕をしたってくれる
たぶん今でも・・・
【僕との間に何事も無かった分・・・】
【きっと今ごろは一人で湘南の海でサーフィンでもしているのだろう・・・夫も子供もいるのに・・・】
空には
幸せそうにふくらむ
綿飴みたいな白い雲が
ゆっくりと流れていく
秋の冷気が
僕の狂った心を正気にさせる
ごめんね
貴女では僕の傷ついた心をいやすことは出来ない
えぇ・・・なぜって・・・?
それは僕以上に貴女が傷ついた心をしているのがわかるから
ごめんね
思わせぶりなのは貴女がいとおしいから
貴女は僕に言う
【貴方はどうしてそんなに難しいところばかりに行こうとするの?】
僕は貴女に返す言葉を無くした・・・
いとおしい人よ
僕は一人で行くことにするよ・・・
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【詩集:曙光まで】より
私が見た漢字辞典には(しょうこう)と記載有り
又は(しょこう)
【今日の】
今日の この幸福は
太陽の光にふくらむ
雲の心
今日の この幸福は
かよう秋風の
澄みきった命
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この詩集は僕の自費出版の詩集
何を思ったか
優しい兄は
完成まもない
この詩集を
私の許可なしに
私の母校(高校)と
母校が有る市の図書館に寄贈したと・・・
30年以上も前の話・・・