電車の中。

ぶたぶたは、

空いてればシルバーシートでも座ります。



駆け込み乗車してきて、

息も絶え絶え、

ぶたぶたの前に立ち、

『あんた若いんだから席を譲りなさいよ』

と、

ほざいたおばちゃん。


『私、足が悪いんだから』

と、

言葉が続く。



嘘吐け。

いま、

駅の階段駆け下りて、

閉まりかけたドアに体ねじ込んで、

乗ってきたばかりじゃないか。



どうでも良いけど、

ぶたぶたは『若い』と言われるような年齢じゃないんだけどね。




だから、

ぶたぶたは言いました。



だったらあんたの心臓と左脚をください



ぶたぶたは子供の頃に見つかった心臓疾患と30年来同居しています。

レースで痛めた左脚は、

この季節になると痛み、

酷くなると軽く麻痺します。


見た目ではわからない障碍です。




おばちゃんは、

言われた意味がわからないらしく、

きょとんとしている。


意味に気付いて恥ずかしくなったのか、

慌てて次の駅で降りていきました。

あんなに必死に乗った電車なのにね。




ぶたぶただって、

調子が良い時には席を譲ります。


妊婦さん

乳児連れのお母さん

怪我人

ぶたぶたよりも高齢な方

あきらかに調子が悪そうな方



でもね。

あんな婆ぁには、

絶対に譲らない。




嘆かわしい。