近鉄特急車両のVVVF車

導入から30年経過

近鉄特急の車両にVVVFインバータ制御車が導入されてから今春で30年が経過しました。

↑↑近鉄通勤車・5200系VVVFインバータ制御車

近鉄では1980年代からVVVFインバータ制御車の導入を進めながらも、当時は通勤車のみの導入だったこともあり、

↑↑近鉄特急・21000系「アーバンライナー」は抵抗器制御車。

↑↑近鉄特急・260000系「さくらライナー」

今日でも近鉄特急を代表する車両でもある21000系「アーバンライナー」や26000系「さくらライナー」も抵抗器制御車として製造されていますが、1992年3月改正に合わせて登場した

↑↑近鉄特急・22000系ACEはVVVFインバータ制御車。

22000系からVVVFインバータ制御の採用が始まり、後に登場する23000系以降の各系列にも波及した結果、

↑↑近鉄特急・80000系「ひのとり」

80000系「ひのとり」導入&12000系の淘汰が一段落した時点で特急車両全体の6割近くVVVF車が占めることとなりました。

↑↑近鉄特急・210000系「伊勢志摩ライナー」

22000系のリニューアルを契機に導入された新塗装への塗り替えも含め、近鉄特急車両の動きは

↑↑近鉄観光特急・12200系「あおによし」は新造車でなく抵抗器制御車。

4月29日にデビューした19200系「あをによし」をもってひとまずは区切りを迎えており、22000系をはじめVVVFインバータ制御を採用した特急車両各系列も今後のダイヤ変更での運用面での変化は予想されながらも、ここ数年は現状維持となる公算が大きいと言えるでしょう。

 

VVVFインバータと交流モーターの豆知識!
VVVFインバータ制御(ブイブイブイエフインバータせいぎょ)とは、交流電動機を、その特性に合わせて任意の速度、回転数で動作させるために、VVVFインバータを用いて任意の周波数と電圧を発生させる制御方式。これを一般に「インバータ方式」というが、鉄道関係ではそれを特に「VVVFインバータ方式」、あるいは「VVVF方式=可変電圧可変周波数方式」と呼んでいる。このVVVFインバータにより制御される交流モーターは交流三相誘導電動機であり電車・電気機関車の走行用モーターです。現在新しく作られる車両は全て交流三相誘導電動機となっています。

三相交流誘導電動機の説明! 三相交流によって駆動する誘導電動機で、固定子、回転子にそれぞれ独立した電機子巻線を持ち、両巻線の電磁誘導作用によって、自らトルクを発生して回転する電動機。固定子巻線に三相交流を流すと回転磁界を生じ、回転子巻線には電磁誘導作用により電圧を誘起して電流が流れ、この電流と回転磁界の磁束により、回転子には回転磁界の回転方向にトルクが発生する(フレミングの左手の法則)。

 

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