雑司が谷 「和邑」
ちょっと前まで、何度か行きかけてあまりの猛暑に断念したけど、台風一過の今日、晴れ渡った中にも少々暑さも和らいで感じるような・・・。花活けの仕事を終え、今日こそは行ってみよう・・・と、池袋から明治通りを歩く。。 とは言っても、やっぱり暑い~・・・坂を下り、いつしか景色がちょっと変わってきた?と思ったら、鬼子母神の参道に。下町風情の小さな商店街を入ってすぐ、目当ての店にそっと出会えた・・・・・・・そんな感じの、なんて品のいい店だろう。小さな割烹のような感じ。きちんと掃かれ、楚々とした空気が周りを覆っているよう。前に回ってみると、来るときは見えなかったのれんと、昼からほんのりと灯された看板。これが又、ちょっと高級そうな、凛とした風情。。 「そば処 和 邑」ちょっと、気後れしそうな感じも。。と、まだ早いかな・・・と足踏みしてると、着物姿の女将さんがふと出てきて、植木に水を遣り出したので、「いいですか?」と声をかけると、気持ちのいい笑顔で「どうぞ」と、中へ案内してくれる。。中は小ざっぱりとした、清潔な空間。ここもまた、蕎麦屋というより、小料理屋の趣。テーブル席1卓と、小上がりが2卓のみ。活けてある花など、女将さんのセンスのよさが伺える。。ほぉ~・・・、これはいい感じ。。先客のいない店の中で、贅沢にテーブル席に腰を着けると、冷たい蕎麦茶(これが美味しい)とお絞りを出しながら、にこやかに話しかけてくれる。この、間合いやタイミングがすごくよく、緊張気味だった気分もすっかり和んでしまうこの雰囲気・・、あと2時間も遅かったら、ゆっくり昼酒から~・・・と行きたい気分だったけど、とりあえず今日はシンプルに。一茶庵で修行をなさったという品書きは、変わりそば(今日は芥子切り)や白雪などあり、「三色」と迷ったが、今日は「せいろ」をとかく味わいたい。「お昼はランチ大盛サービスですけど・・・」と言われたが、量を聞いて普通のままで。。(結構ありますよとおっしゃったので)待っている間も、「昨日の台風はすごかったですね・・・」など、話しかけてくれるのも、1人で来ているのでなんだかすごくうれしい。きりっとした着物姿のよく似合う、美人な女将さんの話は、押し付けがましくなく、心地がいい・・・。そうこうして出された「せいろそば」真四角の蒸籠に盛られたのは、薄めのグレーの細切りの蕎麦。エッジは鋭く、瑞々しい蕎麦はいかにもおいしそう。「写真撮ってもいいですか」の問いにも、快く「どうぞどうぞ♪」と・・・。まずは、つゆなしで。細切りながら、しっかりとしたコシ。香りは穏やかなようで、蕎麦の風味は豊か。次第に、蕎麦の甘みをものすごく感じる。蕎麦ってこんなに甘かったんだ・・・と思うほど蕎麦の風味が広がる・・切り方が、やや短めなようにも感じたが、蕎麦猪口が小さめなので返って食べやすいかも。つゆは、なんというか甘みを含んだもので、どちらかというと薄め。蕎麦の風味を邪魔しない、上品なものでバランスがいい。これは、おいしい。しかも、女将さんの忠告どおり、普通盛りでも私には満足な量。ナチュラルな蕎麦湯をすすっていると、昼時になり、どんどんお客さんが入ってくる。1人でここを占領しているのも、なんだか心苦しく、もう少し憩いたい気持ちは、抑えて席をゆずるが為、腰を上げる。「あら、すみません・・・」女将さんの、その対応も丁寧で快く~。。「今度はゆっくり来ます」と告げると、「夜にでも・・・ゆっくり・・・」と言われ、迷わず、絶対に来て見よう♪。。と。いや~・・・これは、いいなぁ。1人でこっそり、飲みつつ蕎麦を手繰りに、是非是非通いたいお店。今度は、是非、昼じゃなく、夕暮れに・・・、女将さん~・・、その時、又ゆっくりと・・・*お品書きせいろ 1,000円、田舎,白雪 1,200円、変わりそば 1,500円、三色 1,500円鴨せいろ 1,800円、天せいろ 2,500円、蕎麦豆腐 300円、蕎麦みそ 300円、玉子焼き(甘・中・辛)500円、そばがき 800円、鬼柄焼き 500円、そばがき 800円、合鴨焼き 1,500円ビール 500円、日本酒 1,000円~そば処 和邑豊島区雑司谷3-12-3 03-3987-513611:30~15:0017:00~21:00(土日中休みなし)火/水曜日休