マイコプラズマ肺炎が流行しているらしいです。
この病気、一時期たくさん診療しました。
比較的若い患者さんが、発症するので、
面倒くさく感じるのか、年いった医師が、診たがらず、若かった私が、担当する事があったので。その時、調べた事を書きます。
1 マイコプラズマは、毛 が大好き
マイコプラズマという細菌は、気管支にある
せん毛が好きです。せん毛という毛が気管支に生えていて、これが、動いて痰や異物を奥から手間に持ってきます。これで気管支や肺が
キレイな状態に保てます。このせん毛は、
肺の奥の方にはなく、手前側にあります。
その毛が生えている辺りにマイコプラズマは
感染しやすいのです。つまり
手前側にあるので、咳などしたら
まわりにばらまきやすいのです。
2 血液検査では、白血球の上昇があまりない。
肺炎球菌などの一般的な細菌は、白血球の上昇ある事多いのですが、マイコプラズマは、異型肺炎というカテゴリーなので上昇しない事も多いのです。
クリニックだと白血球だけ、その場で測定できチェックする事があります。その際、白血球は正常だから、マイコプラズマ肺炎ではないとはならないので注意してください。
3 抗生剤の選択に注意
一般的な細菌は、ペニシリン系やセフェム系という抗生剤を使用します。
これが、効果ありません。
また、マクロライド系と言われているものも
最近耐性ができて効果ない事があるので注意です。
4 咽頭の検体で行うキットやる前は
たくさん咳をして
咽頭、つまりのどを綿棒みたいな物でグリグリして検体を出して診断するキットが、マイコプラズマにはあります。この喉グリグリやる前に
咳をした方が、陽性になりやすいそうです。
参考にして頂ければ幸いです。