矢切の渡し
矢切
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
矢切(やきり/やぎり)は千葉県松戸市にある地名の一つ。江戸川の渡し舟である矢切の渡しが知られる。
『矢切の渡し』
矢切の地名は、江戸川の渡し舟として有名な矢切の渡しの由来でもある。江戸川をはさむ矢切と東京都葛飾区柴又を結んでおり、現在も渡し舟が運行されている。渡船の料金は大人100円(2005年現在)。矢切の渡しと柴又の帝釈天界隈は、環境省の「日本の音風景100選」に選定されている。
この渡しは江戸時代初期に江戸幕府が地元民のために設けた利根川水系河川15ヶ所の渡し場のうちのひとつであり、観光用途に設けられたものではない。
この渡しが日本全国に有名になったのは、明治時代、伊藤左千夫の小説『野菊の墓』(1906年)によるところが大きい。現在、矢切にこの小説の文学碑が建立されている。
このほか、1982年(昭和57年)には細川たかしの歌謡曲『矢切の渡し』(作詞:石本美由起、作曲:船村徹)の大ヒットにより、再び脚光を浴びた(元は1976年にちあきなおみが『酒場川』のB面曲として発売した曲)。また、矢切の対岸柴又を舞台とする映画「男はつらいよ」の作中にも登場する。

