成長 | 7つの習慣を読んで

成長

 人間の成長過程には、しかるべき順序とプロセスがある。子供はまず寝返りを覚え、座り、這うことを学んでから、はじめて歩いたり走ったりすることができるようになります。

 各段階ともそれぞれ大切であり、またそれぞれ大切であり、またそれぞれに時間がかかる。どの段階も飛ばすことはできないのです。


これは人生のあらゆる側面において言えることなのです。


ピアノを弾く練習にせよ、同僚との効果的なコミュニケーションをはかるにせよ、すべて同じである。

個人にも、夫婦にも、家族にも、組織にも当てはまる原則であります。


 物理的な現象については、この「プロセスを踏まなければならない」という原則は理解しやすいが、

個人の人格や、人間関係の育成についてこの原則を正しく理解することは難しく、またそれができている人少ないです。しかも、この原則を正しく理解したとしても、それを真心から受け入れて、それに沿って生活を

するということは、さらに難しく稀なことです。したがって、


個性主義的な近道を探す人が多くなります。時間と努力を節約するために、不可欠な段階を

飛ばしながら、望む結果の達成を期待するのだ。


どういう分野にせよ、十点満点のうち、現在のレベルが2であるとするならば、5のレベルに達するためには、まず3のレベルに近づく必要がある。「千里の道も一歩から」始まり、しかも1歩ずつしか進むことができないのです。


質問することによって自分のわからないところを示さなければ、学ぶプロセスは始まらない。

長期にわたってごまかすことはできない。いずれは化けの川が剥がされる。自分の無知を認めることが

教育の第一歩である。


この点についてソローが教えてくれています。

「自分の知識をひけらかしてばかりいたら、成長にとって必要な自らの無知を自覚することなどどうしてできるだろうか」


人格や精神の成長に関しては、ごまかしが効くことがあるので成長のレベルを簡単です。

できるふりをすることも可能でしょう。自分自身さえも騙せるかもしれない。しかしながら、ほとんどの人は、

自分自身の本当の人格のレベルを知っているだろうし、

長期的には周囲も必ずその真実を見抜くだろうと、確信しています。



「力を借りることは、弱さをつくり出す」


まず、力を借りた人が弱くなる。なぜなら、物事を成し遂げるために、外的な力にいっそう依存するように

なるからだ。そしてまた、強要された人も弱くなる。自主的な判断力や自制の力が育たないからである。

最後にはお互いの関係も弱くなってしまう。協力のかわりに恐怖が生まれ、一方はますます横暴に、

そして一方はますます防衛的になっていくからだ。