アルツハイマー発症抑制
≪Point!ニュース≫
★滋賀医大 副作用なし タンパク質発見
アルツハイマー病の発症を抑制するタンパク質を、滋賀医科大分子神経科
学研究センター(大津市)の西村正樹准教授(神経科学)らの研究グループが
発見した。副作用のない新たな治療法の開発につながる可能性があるという。
★アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドベータ Aβ)」と呼ぶタンパク質が
蓄積することで発症すると考えられている。これまでの研究ではAβ生成に
関わる酸素「ガンマ・セクレターゼ」の働きを阻害する薬剤の開発が進められて
いたが、皮膚がんのリスクを高めるなど副作用を伴い臨床応用には至ってい
なかった。
グループは、もともと脳内にあるタンパク質「ILEI(アイレイ)」に着目。ILEIには
Aβの生成を抑制する働きがあり、アルツハイマー病の脳は正常な脳に比べて
ILEIの量が50%ほどしかないことを突き止めた。ガンマ・セレクタ-ゼに影響を
与えないため副作用もないという。
人の培養細胞を使った実験では、遺伝子操作でILEIを組み込んだ細胞は、元の
細胞と比較してAβの量は約30%減少。マウスを使った実験では、アルツハイマー
病を発症するよう遺伝子操作したマウスでも脳内にILEIを組み込んでおくと、生後
1年たっても発症せず、正常の脳のマウスと同程度の記憶力を維持していることが
分かった。
西村准教授は「アルツハイマー病の根治に向けた開発の一つの手段として、今回の
発見が役立ってほしい」と話している。
中日新聞
≪ビジネス・タイム≫
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