私も随分と色々な団体で禊を行ったが、現行の禊では何ら得るものは無く、「稜威会(みいつかい)」の道彦(禊を指導する者)に、何度も語ったのだが、私の話など全く聞く耳を持たれなかった!

 
今回はその時の話を致します。
 
敢えて述べるのには理由があります!
 
それは、初心者が道場に来て禊を一通り体験して終了後、直会をしているときに、必ず出席者の自己紹介と禊の感想を述べてもらいます。
 
すると殆どの方は『凄く良かった』とか『本物の禊は違いますね』とか取ってつけたような事を言うのです。
 
それを聞いている古参の会員や道彦は自慢げな顔をします。
 
私はそれを見ていると、小奴ら阿呆かい?
と  ..,( ´Д`)=3
してきます!
 
主催者も参加者も『禊』の本質をまるっきり理解していないからである。
 
『禊の本質は意識の変革にある』こと!
 
川面翁が普及した禊は、そのことを生前に『7つの鳥居を潜るようなものである』と明記しています!
 
しかし現在の禊を教えている会のやり方では、意識の変革どころか身体を造ることさえできていないのです。
 
これでは、何回禊をしても何にもならないのです!
 
真剣に禊を習いに来ても、ただの自己満足か、訳の判らぬまま終わってしまうのです。
 
この様な『いい加減な禊』では、真剣に取り組もうとしている者の可能性を摘んでしまう事になる!
 
私はある時、会の古参の方々に次のように話しました。
 
皆さんの中で『変性意識』を体験した方はいらっしゃいますか?
 
禊で『トランス状態』に遭遇した方はいらっしゃいますか?
 
禊の最中に『霊的体験』をした方はいらっしゃいますか?と…。
 
その場の誰一人として私の質問したことに肯定的な意見を返してくる者はいませんでした。
 
続けて質問しました。
 
何のために禊をやっているのですか?
 
禊は我慢大会ではないのですよ!
 
するとその中の一人が言いました。
 
しかし、川面先生はそのように教えていたはずである!
 
我々はその教えを忠実に守って修行しているのです!と…。
 
私は言いました。
 
見ていたのですか?

…。
 

当然、一世紀ほど前の方なので、現在の会員で川面翁にお会いした人は皆無です。
 
それにもかかわらず、自己の考え方を変えようとしない。
 
こうした者達が指導者として活躍されると、ほかの方々の成長を止め、秘伝や秘跡を蔑ろにしてしまうのです。
 
更に続けて言いました!
 
皆さん結果、結論は分かっているのでしょう!?
 
変性意識に到達することが一番重要な事なのです!
 
その為の禊でしょう?
 
方法や格式や伝統に拘ることはないのです。
 
…!
 

その後はもう話にもなりませんでした。🐒
 
しかし、言いたい事は言わせてもらいました。
 
それでは禊の要諦を説いていくので参考にしてください。
 
禊には3つの行程があります。
 
①心身を活性化させて内気を回していく動作
 
②潜水し鎮魂
 
③潜水後の瞑想
 
これを繰り返し行う事で変性意識に到達することが可能となるのです。
 
但し、この中で全ての動作に『脱力』と『内気』の働きに注意して行うのである。肛門を軽く閉める⬅これ秘伝ですよ!
 
しかし、これが当たり前のようにできてくるとその先にあるまだ見ぬ、知らぬ世界が現れて来るのです。
 
禊なんて只の始まりに過ぎないのですよ!