神道(随神)では古来より、麻(あさ)が祭式行事に用いられてきました。


麻は穢れを祓う最強のアイテムであり、また神や神霊の依代として用いられてきました。


全国の神社を通し配られる伊勢神宮の神札


「神宮⼤⿇」は「じんぐうたいま」と呼びます。


古来より日本では、家の神棚に神宮大麻と氏神様の神札をお祀りし、神に日々の感謝を捧げ、家族の幸せを祈ってきました。


神を敬い、感謝を捧げることは親から子へ、子から孫へと受け継がれる「日本人の美しい心」でありました。


神宮大麻と氏神様のお神札をお祀りすることは、その心を継承することであります。


そして神棚は神と家庭とを結ぶ絆なのでした。


「神宮⼤⿇」


大麻は「おおぬさ」とも読み、お祓いに用いる祭具を意味します。


古くは伊勢の御師によって御祓大麻として配布されてきましたが、明治天皇の思召により、国民が朝夕皇大神宮を敬拝するために神宮(伊勢神宮)から全国各地にお頒ちすることになりました。


明治より前の時代は、神札に麻の葉を使い、御幣や大幣(大麻)にも麻の葉を用いていたのです。


だから当たり前に「大麻(たいま)」と読んでいたのです!


麻は穢れを祓い神気の籠る依代として大切に用いられていたものでしたから、各家庭でも麻を神聖なものとして栽培していたくらいです。


昭和28年に、GHQの通達により、大麻取締法なるものができ、麻薬として、栽培や所持が禁止されてしまったのです。


これはGHQが、日本人の精神構造を育んだものが「神道」にあると勝手に決めつけて、他国の文化を否定することで、日本を再び立ち上がれないようにするために行われた「神道指令」の政策の一つであります。



麻(あさ、たいま、マリファナ)

大麻(おおぬさ)


大祓詞にある

「天津菅曽(あまつすがそ)を本刈(もとかり)断ち末刈(すえかり)切りて八針(やはりに)取裂きて‥」

とあるように、当たり前に麻は生活に用いられてきたものでした。

また、切麻(きりぬさ)麻の葉を細かく裂いたもので、人の穢れを祓っていたのです。

今では、こうした本当の神事(祭式)の意味さえも忘れ(隠され)てしまったのです。

古来は祭式行事が終わると、麻の葉や垂を集めてお焚き上げをします。

このとき煙を吸い込むと、或る種の「多幸感」を感じることがあります。

但しドラッグなどとは違い、ハイになったり、乱痴気騒ぎ等の快楽ではなく、きちんと神霊の加護(恩頼)を授かりましたという祭式行事が滞りなく取り修められたことへの証でもあったのです。

昔の日本人は、公私の分別ができていたから公の場で余程のことがない限り、自分を曝す事はありませんでした。

アングロサクソン共が、快楽のために麻をドラッグとして用いていたのとは、全く違うのです。

随神において、麻は至極神聖なもなのです。